中学受験、親や先生への「感謝の気持ち」が子どもを合格へ導く理由
中学受験で大変なのは、子どもだけではありません。
親や先生など、まわりの大人たちも時間や手間をかけて子どもを支えています。
ただ、その支えの大きさを、子ども自身が実感することは少ないもの。
だからこそ、自分がどれだけ多くの人に応援されているのかを、日頃から伝えていくことが大切だと、中学受験ママ力開花アカデミー主宰・井上晴美さんは語ります。
周囲の応援に気づいたとき、子どもの心にはどんな変化が生まれるのでしょうか?
井上さんの著書から、一部抜粋してご紹介します。
※本稿は、井上晴美 (著)『中学受験で子どもを壊さない! 合格へ導く「5つの約束」』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)より一部抜粋、編集したものです。
「ありがとう」を言う生活習慣が、感謝の気持ちと合格への意欲を強くする
中学受験は、子どもにとっては大きな負担がかかる一大プロジェクトです。
でも、大変なのは子どもだけではありませんよね。
親もまた、膨大な時間やお金、そして手間やエネルギーをかけて子どもに伴走しています。決して簡単な道ではないのです。
ところが、そんな親の努力は、子どもにはなかなか想像しにくいもの。
塾の費用を工面したり、送り迎えをしたり、家でサポートしたりする大変さを、子どもは当たり前のものとして受け取っています。
そして成績が上がったり志望校に合格したりすると、「自分ひとりの努力でここまできた」と感じることもあります。
もちろん、子どもの努力なしに中学受験の成功はあり得ません。
しかし、子どもの力だけで中学受験を良い結果に導けるわけではありませんよね。
親はもちろん、塾や学校の先生など、応援してくれる人たちの力があってこそ、成果につながるのですから。
ぜひ子どもには、自分を支えてくれる存在に対して感謝の気持ちが育つよう、日頃から話をしてください。
「塾の先生が丁寧に教えてくれたおかげで、あの問題が解けたね」
「おばあちゃんが、あなたのことをいつも応援しているよ」
「お父さんもお仕事をがんばって、塾の月謝を出してくれているんだよ」
恩を着せるように話す必要はありません。折に触れて、応援の気持ちが伝わるエピソードを少しずつ伝えてみましょう。
そうした話を耳にするうちに、子どもの心には、自分を応援してくれている人たちへの感謝の気持ちが育っていきます。
その気持ちはやがて、「応援してくれる人の期待に応えたい」という信念に変わり、向上心や粘り強さをもたらします。そうして精神的に成長することが、受験を乗り越える原動力になるのです。
今年、ある新御三家に合格したお子さんは、ずっと合格可能性が低く、どんなに勉強しても伸びないと悩み受講いただきましたが、ママの応援力も上がり、1月は個別の自習室で朝から教室が閉まるまで勉強を続け、たくさんの先生の応援をもらいながら受験日を迎えました。
初日、2日目と結果が出なくても、先生方の応援を受けながらチャレンジを続け、ついに3日目に合格を勝ち取りました。この精神力は、大人も驚くほどでした。
私も、たくさんの方の応援を得ることでミラクル合格を果たしたお子さんたちをたくさん見てきて、感謝の気持ちが合格への意欲と力を与えてくれると思っています。
このような思いやりの心は、中学受験の成功をもたらすだけではなく、その後の人生をより豊かなものにしてくれます。心を育てることこそが、子どもの幸せにつながっていくのです。
【ポイント】
・支えてくれる人への感謝の気持ちが、「期待に応えたい」という力に変わる
・感謝の気持ちを持てるようになると、合格の先にある「人生の豊かさ」につながる
井上晴美 (著)『中学受験で子どもを壊さない! 合格へ導く「5つの約束」』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
「中学受験、うちは大丈夫?」と迷っているすべての方へ。
勉強法よりも大切な、子どものメンタルを育みながら合格を目指す方法とは?
