やってもいないことで疑われた子に、親ができること

熱海康太

やってもいないことで先生に叱られ、説明しても信じてもらえなかった。泣きながら帰宅する我が子に、親はどう対応すればよいのか。元公立学校教員で、多数の教育書を執筆している熱海康太さんは、「何よりもまず『あなたを信じる』と伝えることが大切」と語ります。誤解を解く力を育てながら、子どもの心を支える対応を解説します。

「先生に信じてもらえなかった」と泣く子ども

A君は、泣きながら帰宅しました。「先生に、廊下を走ったって怒られた。でも、僕じゃない!説明しても、信じてくれなかった!」

話を聞くと、廊下を走っていた子がいて、先生が声をかけたとき、たまたまA君がその近くにいたそうです。先生は、A君が走っていたと思い込み、「廊下は走らないって、何度も言ってるでしょ!」と叱りました。

A君は「僕じゃありません」と説明しましたが、先生は「言い訳しない」と取り合ってくれませんでした。A君は、やってもいないことで犯人扱いされ、説明も聞いてもらえなかった悔しさで、涙が止まりませんでした。

こうした「疑い」を受けたとき、親はどう対応すればよいのでしょうか。

何よりも「あなたを信じる」と伝える

A君の父親は、まず