「協調性がある子」は空気を読みすぎる? 優しい小4男子がいつも家でぐったりしている理由
友達思いで、協調性があると評価されている我が子。しかし学校から帰るとぐったりして動けない。元公立学校教員で、多数の教育書を執筆している熱海康太さんは、「空気を読むことはエネルギーを使う作業。常に周りに合わせることで、自分の気持ちがわからなくなる」と語ります。「自分の気持ちを言っていい」と伝える対応を解説します。
学校から帰ると、ぐったりして動けない
小学4年生のS君は、クラスでとても気を遣う子です。友達が話しているときは、自分の話を我慢します。グループ活動では、自分の意見より、みんなの意見を優先します。誰かが困っていると、すぐに助けに行きます。
先生からも「S君は優しくて、協調性がある」と評価されています。母親も、S君が友達思いであることを誇りに思っていました。
ところが、ある日から、S君は学校から帰ると、ぐったりしているようになりました。「疲れた…」とソファに倒れ込み、夕食までほとんど動きません。宿題もやる気が起きず、母親が声をかけても「後で…」と言うだけです。
母親は心配になって、S君に聞きました。「学校で何かあったの?」
S君は答えました。