災害時に必須「非常用トイレ」 正しい使い方知っていますか?

荒木健太郎
2026.03.03 14:54 2026.03.06 11:50

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災害時、見落とされがちですが、とても深刻なのがトイレの問題です。水が止まりトイレが使えなくなると、子どもが我慢してしまったり、食事や水分を控えて体調を崩してしまったりすることもあります。

トイレは、命と人の尊厳に関わる大切な備えです。だからこそ、非常用トイレの準備の目安や正しい使い方を、家族であらかじめ知っておくことが安心につながります。いざというとき慌てないために、いま一度確認しておきましょう。

※本記事は荒木健太郎著『すごすぎる天気の図鑑 防災の超図鑑』(KADOKAWA)より一部抜粋、編集したものです。

災害時に命と人の尊厳を守る「非常用トイレ」の使い方

災害時のトイレ問題は本当に大切です。トイレを我慢しようとして食事や水分をとらないと、体調をくずします。トイレが使えなくなることも想定し、非常用トイレの使い方を知 っておいてください。

災害時は1人1日5回のトイレを目安に、まとめて買える袋や凝固剤などの非常用トイレセットを用意しておきましょう。

使い方は、まず自宅のトイレに下地袋をかけて養生テープで固定後 、便座をおろして排泄袋をかけて用を足します。

凝固剤で固めて袋を取り出し、空気を抜いてしっかり縛ばり、まとめてゴミに出します。凝固剤がなければおむつやペット用シートが使える場合も。消臭袋・防臭袋も準備しましょう。

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コーヒーを汚物と見立てて非常用トイレを使う練習をしておくと安心。

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ゴミ箱やバケツを使う方法、庭などに穴を掘る方法が紹介されることがありますが、推奨されていません。

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人はトイレを我慢できません。災害時も健康に過ごすために、非常用トイレの使い方を習得しておきましょう。

トイレは命と人の尊厳に関わる問題

阪神・淡路大震災のときの避難所ではトイレや手洗い場まで排泄物であふれたそう。トイレの問題はメディアでも取り上げられず、被災者も話しにくいので伝わらない。備えが超重要。

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荒木健太郎

雲研究者・気象庁気象研究所主任研究官・博士(学術)。1984年生まれ、茨城県出身。慶應義塾大学経済学部を経て気象庁気象大学校卒業。地方気象台で予報・観測業務に従事した後、現職に至る。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、気象災害をもたらす雲の仕組みの研究に取り組んでいる。映画『天気の子』気象監修。『情熱大陸』『ドラえもん』『マツコの知らない世界』など出演多数。著書に『すごすぎる天気の図鑑』シリーズ、『空となかよくなる天気の写真えほん』シリーズ、『読み終えた瞬間、空が美しく見える気象のはなし』、『世界でいちばん素敵な雲の教室』、『雲を愛する技術』など多数。

荒木健太郎著『すごすぎる天気の図鑑 防災の超図鑑』(KADOKAWA)

『すごすぎる図鑑シリーズ』今回のテーマは、自然災害と防災。災害が起こるしくみを知り、できるかぎりの備えにつなげる一冊。

近年、日本では「異常気象」と言われるような豪雨や台風、大雪などによる災害が頻発しているうえ、猛暑もいまや災害級と言われるまでになっています。さらには2024年の能登半島地震につづき、南海トラフ地震や首都直下地震、富士山の噴火など今後大きな災害が起こることも想定されています。

本書では、気象学者の荒木健太郎氏が、それらの現象が起こるしくみを科学的かつわかりやすく説明。「避難所で気をつけることは?」「津波の情報はどう活用すべきか?」など、具体的な対策と備えを詳しく紹介しています。正しい知識を身につけることによってさらに防災意識を高めましょう。