その計算全部足す必要ある? 5秒で2桁・3桁の10個の足し算を解く方法

前田健太
2026.02.25 19:02 2026.03.09 11:50
その計算全部足す必要ある? 5秒で2桁・3桁の10個の足し算を解く方法の画像2その計算全部足す必要ある? 5秒で2桁・3桁の10個の足し算を解く方法の画像3その計算全部足す必要ある? 5秒で2桁・3桁の10個の足し算を解く方法の画像5その計算全部足す必要ある? 5秒で2桁・3桁の10個の足し算を解く方法の画像4●まえけん先生から一言!
先生が3秒くらいで答えを出したのを見て、「え、すごい!」とびっくりした人もいたと思います。でも、実はちゃんとしたトリックがあったんですね。

何問かやっていくうちに、「5番目の数の最後に5をつければ答えになっているぞ」というトリックに気づきました。たとえば、12から始めると5番目は16だから165、37から始めると5番目は41だから415となります。

どうしてこんなことが起こるのかは、階段の図で考えるとよくわかります。連続する10個の数を階段のように並べて、それを5番目の高さにそろえてみると、5番目の数が10個分並んで、最後に「5」だけがちょこんと飛び出してきます。だから、「5番目の数×10+5」になり、それが「5番目の数の末尾に5をつける」ことと同じになるわけです。

この方法を知っていれば、どんなに大きな数から始まっても、連続する10個の和を一瞬で出せます。計算の工夫の理解は、ただ速くなるだけでなく、和の仕組みを深く理解することにもつながります。

「なぜそうなるんだろう?」と図でたしかめながら使えるようになると、本物の自分の力になりますよ。ちなみに、「5番目の数=最初の数+4」ということもおさえておくと、スタートの数からすぐに答えまでジャンプできます。

前田健太

京都ノートルダム学院小学校、国立学園小学校を経
て、現在は慶應義塾横浜初等部教諭。学校図書教科書「みんなと学ぶ小学校算数」編集委員や全国算数授業研究会幹事を務める。「できる」ことを過度に重視する教育に疑問を感じ、あえて子どもたちを困らせて「?(ハテナ)」を生み出す授業の必要性を訴える。その実践アイデアをX(@mathmathsan)で定期的に発信しており、フォロワーは2万人を超える(2025年12月時点)。

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