「同じように育てたのに、なぜこんなに差が?」 兄弟の自信を奪う、親の無意識な”決めつけ”の罠

熱海康太
2026.03.11 01:03 2026.03.12 19:00

兄弟でケンカをする小学生のイメージ

「同じように育てたのに、なぜこんなに違うの?」兄弟姉妹の間に自信や成績の差が生まれるとき、その原因は能力ではなく、日常の言葉や関わり方にあることが多いのです。

元公立学校教員で、現在は一般社団法人日本未来教育研究機構代表理事として活動する熱海康太さんが、兄弟比較が子どもの自己イメージに与える影響と、親が今日からできる関わり方の転換を解説します。

「同じように育てた」は本当か

登校・下校中の小学生男子のイメージ

小学6年生のA君と4年生のB君は、同じ親から生まれ、同じ家で育ちました。同じ学校に通い、同じ食卓で食事をし、同じ習い事を経験してきた。なのに、成績も自信も、まるで違います。

A君は何でもそつなくこなし、B君は何をしても自信なさそうで、失敗を恐れて挑戦を避けます。母親は何度も自問しました。同じように育てたはずなのに、なぜこんなに違うのか。

「同じ家に育った」ことは事実でも、「同じ経験をした」とは限りません。生まれた順番、性別、親が感じるその子への期待の重さ、日々の些細な言葉のやりとりなど、

熱海康太

熱海康太

大学卒業後、神奈川県の公立学校で教鞭を取る。 教育実践において厚木市教育委員会から表彰を受けるなど活躍。しかし、勘と根性に任せた指導法に限界を感じ、国立大学付属小学校で多くの教育論や教育実践を学ぶ。 学びを体系化することで、学級や学校は安定し、『先生の先生』を行うことも増えた。その後、教員や保護者、子どもたちのための本を執筆するようになる。 常に先端の教育理論や教育実践を研究している。

X:@jetatsumi