「できるよ」がなぜ逆効果なのか? 元教員が明かす「励ましが届かない子」へのアプローチ

熱海康太
2026.03.11 14:57 2026.03.15 19:00

小学生の女の子

「どうせ無理」が口癖になっている子どもに、励ましの言葉はなぜ届かないのでしょうか。実は「できるよ」という言葉が、子どもの心をさらに閉ざしてしまうことがあります。元公立学校教員で、現在は一般社団法人日本未来教育研究機構代表理事として活動する熱海康太さんが、学習性無力感のメカニズムと、子どもが自分から動き出すための親の言葉の使い方を解説します。

「どうせ無理」が行動しない理由になるまで

落ち込む小学生の女の子

小学5年生のC子さんは、何を言っても「どうせ無理」と言います。新しいことに挑戦しようとするたびに「どうせできないし」。友達に誘われても「どうせ上手くならないから」。それが一年、二年と続くうちに、C子さんはだんだん自分から何かをやろうとしなくなっていきました。

「どうせ無理」は最初、口癖のようなものでした。しかしやがてそれは、行動しないための理由として使われるようになりました。

熱海康太

熱海康太

大学卒業後、神奈川県の公立学校で教鞭を取る。 教育実践において厚木市教育委員会から表彰を受けるなど活躍。しかし、勘と根性に任せた指導法に限界を感じ、国立大学付属小学校で多くの教育論や教育実践を学ぶ。 学びを体系化することで、学級や学校は安定し、『先生の先生』を行うことも増えた。その後、教員や保護者、子どもたちのための本を執筆するようになる。 常に先端の教育理論や教育実践を研究している。

X:@jetatsumi