「ママじゃないと寝ない!」を卒業 生後3か月から始めたい、家族で回すねんねルーティン
「寝かしつけはママじゃないと寝てくれない……」そんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
実は、赤ちゃんが安心して眠れる理由は「ママだから」だけではありません。大切なのは、赤ちゃんにとっての「いつもの流れ」があること。毎晩同じ順序で過ごす「ねんねルーティン」をつくれば、パパや祖父母でもスムーズに寝かしつけができるようになります。赤ちゃんの安心感を育てる「ねんねのコツ」をご紹介します。
※本稿は、乳幼児睡眠コンサルタント・愛波あや(著)、スタンフォード大学教授・西野精治(監修)『赤ちゃん超ぐっすり育児 親子でしあわせになる寝かしつけメソッド』(KADOKAWA)より、内容を一部抜粋・編集したものです。
ねんねルーティンで家族誰でも寝かしつけできる!
3か月を過ぎたら、「ねんねの合図」になるルーティンがより大切になります。特別なことは必要ありません。保湿 → パジャマ → 授乳 → 読み聞かせ → おくるみスリーパー→ベビーベッドに入れる。こういった「いつも同じ流れ」や「一貫性」が、赤ちゃんに安心と予測可能性を与えます。
赤ちゃんは、「これをしたら次はこれが起こる」と理解できると、行動や環境の変化に戸惑わず、落ち着いた気持ちで眠りに入れます。
例えば、授乳のあとに読み聞かせ、読み聞かせのあとにおくるみスリーパーを着せる、といった順序を毎日繰り返すことで、赤ちゃんは次に何が起きるかを予測できるようになります。
これが「予測可能性」であり、赤ちゃんの安心感を生み出す大きな要素になるのです。このように「いつも同じ流れ」を続けると、赤ちゃんは少しずつ「もうすぐ眠る時間だ」と感じ取れるようになります。
そして、この安心の流れは、ママだけでなく家族の誰が担当しても同じように伝えることができます。
なお、赤ちゃんのねんねを整える上では、ママひとりが頑張りすぎないことがとても大切です。
母乳による授乳はママにしかできませんが、搾乳した母乳やミルクであればパパでもあげることができます。誰かが寝かしつけを代わりにしてくれるだけで、ママの心はずいぶん軽くなるもの。
「寝かしつけはママじゃないとダメ!」となると、ママの負担は増え、ママがいない状況では赤ちゃんも不安で眠れなくなります。以前、クライアントから「セルフねんねを教えておいてよかった。急な入院でもパパやおばあちゃんが寝かしつけができて、赤ちゃんもひとりで眠れた」という声がありました。
この言葉の通り、「誰でも寝かしつけできる状態」こそが、家族みんなの安心のカギになるのです。そのコツが「声」「動き」「音」「光」などです。こういった日々繰り返される一貫した合図から、「もうすぐ眠る時間だ」と感じ取れるようになるのです。
・決まったおくるみスリーパーを毎日着せる
・ベビーベッドに置く前に「大好きだよ」と抱きしめる
・寝室を毎晩同じ温度・湿度・暗さに保つ
こういったことを家族で統一しておくだけでも、赤ちゃんはぐっと安心しやすくなります。この「安心の再現」ができれば、パパ・祖父母・きょうだいなど誰もが赤ちゃんに“ねんねの合図“を伝えられる存在になれます。
なお、家族でねんねルーティンを共有する以外に、赤ちゃんの安全な睡眠についても共有をしておきましょう。1歳までは仰向けで寝かせることが基本ですが、自力で寝返りと寝返り返りをするようになったら、うつ伏せになっても安全な睡眠環境であれば戻す必要はありません。
またおくるみスリーパーは、寝返りの兆候が見えたら片手を出し、羽の部分を胸で巻く形に調整してください。これにより、赤ちゃんが自由に体を動かせるようになり、安全に眠ることができます。
赤ちゃんが眠れるのは「寝かしつけがママだから」ではなく、いつも同じ流れの中にいて安心できるからです。つまり、眠りの土台は″人″ではなく″パターン″なのです。
だからこそ、ねんねルーティンを家族で共有することが、日ごろ大変なママが安心して休むための第一歩になります。
こうして「安心のパターン」が少しずつ積み重なると、誰もが寝かしつけられるというメリット以外に、赤ちゃんの1日にも自然なリズムが生まれやすくなります。
眠る時間と遊ぶ時間のめりはりがつくことで、ママ・パパも心にゆとりを持って過ごせるようになります。3〜4か月の1日のスケジュールも家族に共有すると、さらに赤ちゃんのお世話をしやすいかもしれません。

愛波あや著、 西野精治監修『赤ちゃん超ぐっすり育児 親子でしあわせになる寝かしつけメソッド』(KADOKAWA)
「なかなか寝てくれない」「夜中に何度も起きてしまう」と、赤ちゃんの睡眠に悩んでいるママやパパへ。乳幼児睡眠コンサルタントの愛波あやが、「ねんねの悩みは必ず改善できるよ」というメッセージとともに、親子でぐっすり眠れるメソッドを紹介します。
スタンフォード大学の睡眠研究者・西野精治の監修のもと、科学的に正しい寝かしつけを取り入れることで、親子でぐっすり眠れる毎日を目指せる一冊です。