幼児の「掛け布団嫌い」はどう対処する? 保育士さんに聞いてみた

寝返りができないほど低年齢の子どもに掛け布団を使うのは、窒息事故や温めすぎによる高体温などのリスクがあるためNGだと言われています。しかし寝返りできるようになりある程度大きくなっても、なかなか「掛け布団デビュー」ができない子は多いよう。
もしも子どもが掛け布団を嫌がったら、どのように対処すれば良いのでしょうか? 保育士の“わたこ先生”に現場の声を伺いつつ、情報をまとめました。
子どもが掛け布団を嫌うのは「暑い」から!?

「毛布を掛けてあげると嫌がって泣いちゃう」「風邪引きそうだから布団をしっかり被せたいのに拒否される。どうすればいいの……」といった声が特に親から上がりやすいのは、子どもが1~2歳の場合。
この年齢の子どもが掛け布団や毛布を嫌がる理由はいくつかあります。ひとつは単純に、「暑い」というもの。子どもは大人に比べて体温が高くなりやすいため、大人の感覚で「寒いから」と布団を掛けると、子どもにとっては暑くなりすぎてしまうようです。
また、子どもは睡眠周期が大人より短いのも理由のひとつ。そのため夜に目が覚めたり、寝返りをしたりする頻度も多くなりやすいです。夜間に動き回っているうちに掛け布団が邪魔になり、布団を足で蹴って剥いでしまうケースもあるでしょう。
わたこ先生「この時期の子どもたちが掛け布団を嫌がるのは、わりと“あるある”なことです。そのため、掛け布団をちょっと嫌がる分にはあまり深刻に思い悩む必要はありません。
もちろん、親御さんとしては『寒いんじゃないか』と心配になるかと思います。しかし暑がりなお子さんも多いため、大人の感覚のみで無理やり布団をかけないようには注意が必要。お子さんの様子を見ながら部屋の温度を調整してあげてください」
寒そうだからといって布団を掛けすぎないよう注意

幼い子どもの掛け布団嫌いを克服させるためにまず気を付けるべきポイントは、布団を何枚も掛けすぎないことです。また、大人用の布団は子どもにとって「重すぎる」という可能性も。そのため厚手の布団はなるべく避け、軽い素材のものを選びましょう。
さらに布団そのものだけではなく、寝室の温度をあらかじめ調整しておく方法も有効。布団を掛けて寝てもちょうど良い温かさになるように、室温を大人の感覚より少し低めに設定するのがおすすめです。
なお掛け布団嫌いの子どもを持つ親の中には、「布団を掛けるのは諦めて、エアコンをつけて厚着させて寝かせてる」という人もいました。暖房による乾燥が気になる場合は、加湿器などを活用し湿度を40~60%ほどに保つと快適に過ごせます。
わたこ先生「重すぎる掛け布団は子どもの負担になるため避けましょう。軽さを重視する際には、羽毛やポリエステル製の掛け布団がおすすめ。軽い素材であれば子どもの寝返りの邪魔にもならず、掛け布団が睡眠を妨げる心配も減ります。
もうひとつ、掛け布団や布団を選ぶうえで気をつけたいのが『汗』の問題です。子どもたちは非常に汗っかきなので、吸湿性も意外と重要。もし汗が気になる場合には、綿素材も視野に入れてもいいかもしれません。値段はすこし高くなりますが、羽毛布団であれば軽さと吸湿性を両立することも可能です」
布団が苦手なら着られる寝具「スリーパー」もおすすめ

親としては温かくして寝てほしいものの、子どもによってはどうしても布団を使うのが難しいケースもあるでしょう。その際は、肌着やパジャマの上から着られる寝具「スリーパー」を用いるのが効果的。掛け布団をつい剥いだり蹴ったりしてしまう子どもも、体をしっかり包み込んで保温できます。
スリーパーにはノースリーブタイプのものがあるので、手足を出して体温調整しやすいのも嬉しいポイント。掛け布団の使用が適切でない新生児のときから2歳程度になるまでは、無理に布団を掛けようとせずスリーパーを活用してみましょう。
わたこ先生「スリーパーは寝返りをうてるようになる前の寝具としても活用されるため、1~2歳児の親御さんにはすでにお馴染みのアイテムでしょう。せっかく寝返りができるようになったのだからスリーパーを卒業したいという気持ちも分かりますが、まずは子どもたちの睡眠の質が一番大切。子どもが嫌がるうちは、無理に掛け布団に移行する必要はないかと思います。
スリーパーに関しては『寝ている途中で脱がせるのが面倒』というデメリットもありますが、あまり夜中に脱がせるというケースは多くないはずです。寝ている途中で暑くなって脱がせるということがないように、部屋の温度は一定に保つようにしたいですね」
育児中の親を悩ませる、幼い子どもの掛け布団嫌い。子どもと大人では感覚が異なることを理解しつつ、それぞれに合った対処法を探してみてくださいね。






























