ゲームのボイスチャットで罵倒され続けた小5息子…父親が「一緒にやった」ことで見えてきたもの

熱海康太
2026.04.06 16:20 2026.04.07 07:00

ヘッドホンをつけてパソコンをさわる男の子

元公立学校教員として教育現場を知り尽くし、現在は一般社団法人日本未来教育研究機構代表理事を務める熱海康太氏は、「子どもの世界に親が入ることで、説教では届かない言葉が生まれる」と語る。オンラインゲームで罵倒され続けた小5の息子に、父親が選んだのは叱ることでも禁止することでもなく、「一緒にやる」というたった一つの行動だった。

「何も感じなくなった」という言葉

外をみる小学生の男の子

小学5年生のユウト(仮名)は、オンラインゲームでボイスチャットを使い始めた頃から、少しずつ口数が減っていった。父親の裕二さん(仮名)が気づいたのは、ゲームの最中にユウトが突然ヘッドセットを外して黙ってしまう場面が増えたことだった。夕食のときも会話が減り、学校の話もあまりしなくなっていた。

ある夜、裕二さんがゲーム部屋に入ると、スピーカーから相手の声が聞こえた。

熱海康太

熱海康太

大学卒業後、神奈川県の公立学校で教鞭を取る。 教育実践において厚木市教育委員会から表彰を受けるなど活躍。しかし、勘と根性に任せた指導法に限界を感じ、国立大学付属小学校で多くの教育論や教育実践を学ぶ。 学びを体系化することで、学級や学校は安定し、『先生の先生』を行うことも増えた。その後、教員や保護者、子どもたちのための本を執筆するようになる。 常に先端の教育理論や教育実践を研究している。

X:@jetatsumi