2歳9ヶ月の長女Rと姉の子の2歳Aちゃんの関係について困っています。家が大変近いということもあり、毎日遊んでいます。
 

 

しかし、AちゃんはRのことが怖い(嫌い?)ようでうちにくるなりほとんど泣いているのです。まずRは姉のことがすごく好きで遊びにくるなり玄関まで走って迎えにいきます。しかし姉に抱きつきに行こうとするとAちゃんが邪魔なので押しのけるのです。Aちゃんにすれば遊びに来ていきなりそんなことをされるので機嫌が悪くなってしまいます。

 

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それが毎日のように繰り返されるので最近ではRが近寄っただけでも「いや!」と言います。その他にも、例えばごはんを食べるとなるとまず椅子の取り合いになります。2つあるのですが二人とも同じ椅子が気に入っているらしくケンカになります。Rがあきらめてもう 一つの椅子に座ってもAちゃんはひたすらものすごい勢いで泣くのです。

 

しかし、姉に聞いてみるとほかのお友達と遊んでいるときはほとんど泣かないみたいなのです。おもちゃをとられるにしてもRに取られるのと他の子に取られるのとでは明らかに違うみたいなのです。いとこ同士仲良くなったらいいなと思い遊ばせていましたがAちゃんを見ていると遊ばない方がいいのかと思い始めました。どうも一緒に遊ぶことがストレスになっているようで・・・なにせことあるごとに泣いているのです。ほとんど一日中泣いています。考えてみるとそもそもAちゃんもRも姉のことが大好きで毎日姉の争奪戦なのです。Aちゃんにしてみればママを取られるのが嫌だし、Rにしてみれば姉に甘えようとするとAちゃんが邪魔なのです。Aちゃんが私のところに甘えてくれればふたりのケンカはまだましなのかとも思うのですが「ママしかダメ!」という性格なもので……でも姉とAが買い物にいくと必ずRの分のお菓子も持ってくるし、会ってない日は名前を呼んだりしているらしいのです。

 

どうも二人の気持ちがよくわかりません。外に遊びに行くと、簡単なおもちゃの取り合いはありますが、特にケンカもなく遊んでいます。しばらく会わないほうが二人のためなのでしょうか?ちなみにRは少ししゃべりはじめたかな?というていど、性格は活発で気がきつい。Aちゃんは反抗期の真っ最中で何をいっても「いや!」しか言わない時期で、性格は活発だけどわがまま、こわがりです。(24歳、女性、主婦)

 


孝子先生からのアドバイス


結論から申し上げますと、二人を会わせないようにすることは、二人のためにはならないということです。二人は、姉妹のような関係なのですね。姉妹は、お母さん一人を独り占めしたくて、乳児期はかなりの葛藤がお互いにあるようです。それは、お互いが嫌いなのではなく、邪魔な存在なのではなく、ただ、愛着感を強く持ちたいというそれだけなんですよ。二人が今、けんかをしてしまう大きな要因として考えられることは、二人とも二歳という年齢だということ。これは、発達的に考えると、けんかは当然なことと言えますよ。二歳という年齢は、自意識が芽生え始めた時で、自分中心にしか考えられない年齢なのです。だから、お互いがライバルになってしまうのです。三歳、四歳になってくると、自制力がついてくるので、がまんが少しずつできるようになり、けんかをするということは少なくなっていくことでしょう。

 

このように申し上げると、そういう時期だけでも、姉妹ではないのだから、会わせない方がいいのでは? とお思いかもしれません。でも、そういう時期を過ごすからこそ、お互いがかけがえのない大切な存在になっていき、二人の間にきずなが結ばれていくのです。

 

お母さんやお姉さまにお願いです。きっと、今もされていらっしゃると思いますが、けんかになった時は、平等に二人の気持ちを察してあげてくださいね。また、Aちゃんがお姉さまと買い物にいくと必ずRの分のお菓子も持ってきたり、会ってない日は名前を呼んで、遊びたがっていることをRちゃんに伝えたりしながら、良い雰囲気や環境作りをされてください。そういうあたたかい雰囲気を作り上げることで、RちゃんもAちゃんも変わってくることと思います。

 


 

斉藤孝子

さいとう たかこ
1963年生まれ。現在、 シングルエイジ教育研究会 主任研究員。

1990年から1992年の2年間、衛星チャンネルで公開授業を放映。
各種雑誌での執筆の傍ら、幼稚園などの研修や教材開発を手がける。
かぞくの雑誌「きらら」、シングルエイジ教育誌に連載中。
「幼児は表現の天才」(アドア出版)「母と子と先生と」(創教出版)「生き方の原理原則を教える道徳教育」(明治図書)などにも執筆。2児の母。