4歳、年中になる娘と1歳9ヶ月の息子がいます。娘がグズグズ言う事に、とてもイライラさせられ、10日前、一度だけ私がキレて、暴言、顔をたたいたり、身体を張り倒したりと自分でも恐ろしくなるほど、いわゆる虐待というものをやってしまいました。  

 

ずっと叩かず、言葉で叱ってきたのに、毎日、どうにもならないことをグズグズ言う娘(都合が悪いと断られた友人の家に行きたい!、曲がって欲しい道を曲がらなかったとか過去の無理なことばかりを何度言い聞かせても、100回でも繰り返すかのように泣きわめきます)

 

 

そのキレてしまった日から、夜泣きをするようになってしまいました。しかも、赤ちゃんのように、ずっとイグイグイグゥ~と変な言葉を泣きながら繰り返すのです。娘は、もともとパパが大好きで、主人も育児は、積極的に協力してくれています。ですから下の息子が産まれてから、ずっとパパは、娘係、私は、息子係のように、ずっとやってきました。夜泣きの時もすべて、主人が隣で寝てるので主人が泣き止むまで面倒見てくれています。

 

私は、一度キレてしまって、夜泣きが始まった事を一体どう対処、治したらいいかわかりません。夜泣き以外は、普通の親子関係でいられてます。叱る事もそれ以来極力抑えてます。宜しくお願いいたします。(32歳、女性、主婦)

 


孝子先生からのアドバイス


今が、子育ての中で、一番忙しく大変な時期。

お母さんが叱りたくなる気持ちとてもよくわかりますよ。私は、母親として、たくさんの愛情の中で、叱ることは当然だと思います。人として育ってもらうためには、だめなものはだめ! と時には、ビシッとしつけることも必要。その中で、子どもは、自己抑制を覚えていくのです。最近は、残念ながら、叱らず、子どもの気持ちをいつも尊重するという考えが多く、一歩間違えると、自由奔放で我慢をしないという子どもが増えている事が事実としてあげられます。ですから、お母さん! これはいけないことだと思ったら、叱ることを抑えなくていいんです。抑えていると、お母さんのストレスがたまってきますよ。

 

ただ、叱り方が問題なのです。「怒る」のでなく、「叱る」のです。「怒る」というのは、感情です。冷静ではなく、カァ~ッときてしまう・・・10日前の「キレル」という行動は感情ですね。これは、逆効果。ですから、夜泣きがでてしまったのでしょう。どんなに泣きわめいても、一緒になって、お母さんのボルテージをあげてはいけません。ぐっと、耐えていかなくては・・・。「叱る」というのは、愛情の中で、冷静にきちんと理論だてて、お子さんに話していくことです。子ども自身、これはわがままだとわかっているときもあります。でも、理屈ではなく、ダダをこねてしまうもの。そんな時は、叱ることは大切なことではないでしょうか。ただ、母親も人間です。感情で怒るということは母親なら誰もがあります。後になって、「あんなふうに怒らなければよかったなあ」と思うものです。そんな時は、必ず、お子さんの前で素直に謝るべきです。お子さんだって、わかります。

 

しかし、今回は、10日も経ってしまったので、どうかなあとも思いますが、機会を見つけて、お母さんの本心をお子さんに話してみるのもいいかもしれません。お子さんは、パパっ子と書かれてありますが、ママにも、もっと愛されたいと思っているはず。もしかしたら、下のお子さんに対してのやきもちもあり、わざとわがままな行動にでてしまうとも考えられます。たくさん、抱きしめ、「ママは、○○ちゃん、だあいすき!」と声にだして伝えるのも一つです。

 

お子さんは、ママに愛されているという安心感から素直になるということもありますよ。夜泣きは、根気との戦い。「またかあ~」と思ったら、負けです。「とことん、付合うよ。大丈夫。ママはいつもそばにいるからね。」と耳元でささやきながら、やさしく背中をたたきながら、添い寝をしてあげましょう。キレルことがくせになってしまうと、困りますが、お母さんは、違います。だから、夜泣きが終わったら、もう、キレてしまったことにくよくよせず、今日の子育てを楽しみましょう。人生、振り返ってばかりいると楽しく過ごせないものですよー。

 


 

斉藤孝子

さいとう たかこ
1963年生まれ。現在、 シングルエイジ教育研究会 主任研究員。1990年から1992年の2年間、衛星チャンネルで公開授業を放映。各種雑誌での執筆の傍ら、幼稚園などの研修や教材開発を手がける。かぞくの雑誌「きらら」、シングルエイジ教育誌に連載中。「幼児は表現の天才」(アドア出版)「母と子と先生と」(創教出版)「生き方の原理原則を教える道徳教育」(明治図書)などにも執筆。2児の母。