娘は小学校に入学したばかりです。でも、自分から積極的にクラスメートに声をかけることができず、まだ満足に話ができる友だちがいません。 

親があまり焦らないほうがいいのかもしれませんが、幼稚園の時も友だちが多くない子で、唯一仲よくしていた子もほかの学校に入学したため、とても心細いようです。


恥ずかしがり屋の性格でもあるため、せっかく相手から話しかけてくれても返事をすることができないこともあり、特に活発な子は苦手です。
 

幼稚園では先生がよく手を焼いてくれましたが、小学校では先生にあまり多くは望めないだろうとも思いますし、これから先が心配です。


(愛知県・主婦・33歳)

 

 

愛子先生からのアドバイス


――お家の中の雰囲気を意識して明るく、楽しくしましょう

 

今はまだ環境に慣れるだけで精一杯の時期。まずは友だちができようができまいが、「あなたが一番大好きよ」と言って、お子さんを安心させることに集中しましょう。


そのうえで見直していただきたいのが、あなたとお子さんの関係です。お子さんは、あなたと一緒にいることで、毎日ゆったりと、にこにこ笑顔で過ごせていますか? 
 

お友だちをつくるには、お母さんとの関係が重要です。人間関係の原点は親子関係です。お母さんとの関係が楽しく、嬉しく、安心できるものでないと、他人に安心できず、人が怖くなります。活発な子が苦手で、お友だちにも消極的というのは、お子さんはまだ人を恐れているのかもしれません。お母さんと一緒にいて楽しく、嬉しいものになっているか、一度見直してみるといいですね。

 

◎「こんなに元気に育ってくれてありがたい」


子どもの性格は家庭の雰囲気がつくります。笑顔が少なく、「こうあるべき」というムードの高い家庭の子は口数も減り、おとなしく消極的な性格になっていきます。あなたの家庭の雰囲気はいかがですか。笑顔のいっぱいある家庭でしょうか。


笑顔が足りないようなら、子どもと思いきりバカ騒ぎして意識的に大声で笑ってみましょう。冗談を言いあったり、子どもをくすぐったりして、楽しむ工夫をしてみてください。家庭の雰囲気が変われば子どもも変わり、どんどん笑顔が出てきます。笑顔の人には周りの人も集まってきますから、お友だちも自然とできていきますよ。


何よりも、できないことばかりに目を向けて心配しないことが大事です。今あるもの、できていることに焦点を当て、感謝する気持ちをもちましょう。「ここまで元気にこの子が育ってくれて嬉しい、ありがたい」と思えば、幸せな気持ちになってきませんか? お子さんはお友だちがつくれない子ではありません。あなた自身が幸せを感じていて、家の中が楽しく安心できる環境であれば、先のことなど心配しなくても大丈夫です。お子さんを毎日ほめちぎってあげてください。あなたの笑顔は十分おありでしょうか?


 

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高橋愛子(たかはし あいこ)

家庭教育研究所代表

1938年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。3男1女の母親。カウンセラー、セラピスト、ファミリー・コンサルタントとして、企業や学校などで研 修を行なう。2009年より全国の親子支援者と「安心親子応援団」を結成。著書に『頭がいい親の上手な叱り方』(コスモトゥーワン)など多数。

☆高橋愛子家庭教育研究所  http://www.aiko-katei.com/

 


 

  

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