小学2年生の息子が最近、私と距離を置くような言動が増えてきました。今までは「母ちゃん、鬼ごっこしよう」「ドッジボールの練習しよう」などと私を遊びに誘っていたのが、最近は自分の好きなことを1人でする時間が増えてきました。
 

 

先日も習い事へ送っていく道中に、「ここまででいいから、帰って」と言われました。また、お風呂にも「母ちゃんと一緒に入るのは、なんだか恥ずかしいな」と言い、父親と入る回数が増えました。寂しいと思いつつ、私も子離れをしなくてはいけないんだなと感じています。


少しずつ離れていく息子と今後どのように接していけばいいのでしょう。親はどのようなことに気をつけるべきでしょうか。

(静岡県・主婦・34歳)

 

 

愛子先生からのアドバイス 

 

――気持ちを受けとめつつお子さんを信じていけば大丈夫です

 

自分の気持ちをちゃんと伝えることができて、しかもこの年齢で親離れを始めている息子さんは、とても素晴らしいお子さんです。
 

こういう子に育ったのは、あなたの接し方が素晴らしかった証拠。徹底的にかわいがって育ててきたからこそ、安心してお母さんから離れ、自立に向かって歩み始めているわけですから、まずはこれまでの子育てに自信をもってください。そして「よくやった」とご自身を賛美してくださいね。
 

同時に「ここまでよく育ってくれてありがとう」と息子さんに感謝し、「なんでも1人でできるようになって、お母さんはあなたがとても誇らしいわ。あなたなら大丈夫。どうしたいのか堂々と言ってね」とお子さんに目一杯、味方していることを伝えましょう。
 

今のお子さんの様子やお母さん、お父さんとの関係を考えると、安心して子育てを続けていけば心配ありません。ただしこれから先、勉強がむずかしくなってきたり、お友だちとの関係で悩んだりして、お母さんに甘えたい時期がまた必ず出てきますので、そのときは存分に甘えさせてください。
 

◎「あなたはたいした子よ。素晴らしい子になってくれた」
 

親として気をつけたい点は、子どもの言葉を丁寧に聞きながら、気持ちを受けとめて、子どもをの思いに寄り添った子育てをしていくことです。これからは子どもから学び、教えてもらうという心がけが大切です。「これはどうしたらいい?」とお子さんに聞きながら子どもの言うことを本気で受けとめること。また「あなたはたいした子よ。素晴らしい子になってくれたわね」とたくさん喜ぶこと。そして、親としてはこうしてほしいという気持ちをと伝え、いつもすっきりした気持ちで過ごしましょう。安心してお子さんを信じて見守っていけば大丈夫。これからはあなた自身の生き方を考え、1人の女性として、ご自分を磨き、お子さんがあなたを理想の女性と思えるような温かな笑顔の美しいお母さんでいてくださいね。
 

自然界の生き物は、キタキツネのように、子離れを自然の力で壮絶にさせられますが、人間は自分で考えるように生かされています。今、お子さんがその時を教えてくれたのだと思います。 

 

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高橋愛子(たかはし あいこ)

家庭教育研究所代表

1938年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。3男1女の母親。カウンセラー、セラピスト、ファミリー・コンサルタントとして、企業や学校などで研 修を行なう。2009年より全国の親子支援者と「安心親子応援団」を結成。著書に『頭がいい親の上手な叱り方』(コスモトゥーワン)など多数。

☆高橋愛子家庭教育研究所  http://www.aiko-katei.com/

 


 

  

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