
がまん強すぎる娘が心配です~子育て相談室
4歳の娘はとても物分かりがよくいい子で、私のお手伝いもよくしてくれます。感情表現も豊かで子どもらしい性格ではあるのですが、兄との関係で気になることがあります。
6歳の息子は障がいがあるため、自分でできることに限りがあり、私がサポートしなければいけないことも多々あります。うまく自分の感情を表わすことができず、妹に対して急にたたいたりけったりしてしまうことがあります。しかし、娘はそれに文句を言わず、泣くこともなく、グッと耐えているのです。
こんな時、大声で泣きわめく子も多いと思うのですが、手のかかる兄に追われる家族を見て、幼いながらに自分の感情を抑えているのではないかと心配です。娘に対して気をつけるべきことはどのようなことでしょうか。
(佐賀県・主婦・35歳)
愛子先生からのアドバイス
――がまんや悲しい気持ちを抱きしめて発散させましょう
◎「お母さんに気持ちをぶつけていいのよ」
お兄ちゃんが妹に対して叩いたり蹴ったりしたときは、その都度、抱きしめて感情を発散させてやってください。「よく耐えたね」「お母さんに気持ちをぶつけていいのよ」と存分に甘えさせましょう。「私も大切にされている」「愛されている」と安心できれば、お兄ちゃんに対しても、今以上にいろいろなサポートをしてくれると思いますよ。
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高橋愛子(たかはし あいこ)
家庭教育研究所代表
1938年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。3男1女の母親。カウンセラー、セラピスト、ファミリー・コンサルタントとして、企業や学校などで研 修を行なう。2009年より全国の親子支援者と「安心親子応援団」を結成。著書に『頭がいい親の上手な叱り方』(コスモトゥーワン)など多数。
☆高橋愛子家庭教育研究所 http://www.aiko-katei.com/
『PHPのびのび子育て』は未来を担う子どもたちの健全な成長と幸せを願って、発刊している月刊誌です。