すぐかんしゃくを起こす息子~子育て相談室

高橋愛子
2023.10.04 13:37 2011.09.12 12:00

高橋愛子先生からのアドバイス

男の子

子どもが何をがまんしているのか、そこを見ていきましょう

かんしゃくは怒り、寂しさなどが凝縮されて起こるものです。息子さんは、何かをがまんしているはずですよ。何が原因なのかわからないのは、「かんしゃくを起こした」という事柄だけを見ているからです。事柄ではなく、どうしてこの子がそういうことを起こすのか、子どもの思いをしっかり察知しましょう。

◎「何が気に入らないの?」「何が悔しい?」 

それには息子さんの気持ちに身を浸して観察してみることです。そして「何が気に入らないの?」「何が悔しい?」と聞きながら、ていねいに気持ちをすくいとってください。

「ヤダ」「ダメ」の中にはいろいろな思いが含まれていると思います。合わせて、あなた自身が何かをがまんしていないかも見直してみてください。

母親が、夫や義父母に不満をもっていたりすると、必ずと言っていいほど子どもの様子に表われます。原点に戻って少し整理してみてはいかがでしょう。

問いかけながら、お子さんに答えを出してもらいましょう。焦らず、慌てず、あきらめず、「苦しめてごめんね」とゆとりをもって抱きしめてあげましょう。もしかすると妹さんのように「ボクも甘えたい」と思っているのかもしれませんね。

高橋愛子

高橋愛子

家庭教育研究所代表。1938年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。3男1女の母親。カウンセラー、セラピスト、ファミリー・コンサルタントとして、企業や学校などで研修を行なう。2009年より全国の親子支援者と「安心親子応援団」を結成。著書に『頭がいい親の上手な叱り方』(コスモトゥーワン)など多数。