「人にあいさつができない」「整理が下手」「『おしまい』と言ってもすぐにやめない」「悪い言葉を使う」「ごめんなさいが言えない」「荒っぽく、すぐに手や足が出る」など、子どもの様々な言動に対して、親はどのように対処すればいいのでしょうか。

 

「こんなときどうしたらいいんだろう?」と対処に困ったとき、すぐに応えてくれるのが本書『「言葉がけ」ひとつで子どもが変わる』です。

 

卓越した保育技術で「スーパー保育士」と呼ばれた著者・原坂一郎先生が、その経験から培った対処法や言葉のかけ方をイラストでわかりやすく示してくれています。

 

例えば、お子さんにいくら注意をしても整理整頓ができないこと、ありませんか?

 
そんな時、どんな言葉がより子どもの心に届くのでしょうか。本書では、その対処法について、つぎのようなアドバイスをしています。
 
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子どもはどうしてそうなるの?
 
子どもはいつも「今」しか考えていません。明日のこと、いえ5分後のことさえ考えていないのです。ものを使うときも使うことしか頭にないため、喜んで出しますが、使ったらもうそのままだったりします。あとのことを考えないのです。大人が少なくとも子どもよりは整理がうまいのは、大人はまずあとのことを考えて動く癖があるからです。あとのことも考えられるようになる5歳、6歳、7歳となるにつれ、「整理術」は勝手に少しずつ上手になっていきます。
 
 
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子どもを叱るときは、その行為をしたときに叱らなければ効果がありません。随分時間が経ってから叱ったり、以前のことを掘り返して叱っても効果がないことは、すでによく経験されていると思います。カバンの中や机の中を乱雑にしたのは、「今」ではなく、もう随分時間が経っているものです。そこで叱られても、子どもにしてみれば、「昔のこと」を叱られたことになります。叱っても「なんか怒られちゃった」くらいにしか思っていません。
 
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カバンや引き出しの中がいつも乱雑な子どもは「整理下手」な子どもです。何が下手かというと、「戻すこと」「元通りにすること」です。それを教えることが大切です。そこで、たとえばカバンの中のお箸を箸箱に入れていなかったとすると、今、改めて入れさせ、それをカバンの中に入れる、というところまでさせます。弁当箱のフタさえ閉めていないのであれば、今、閉めさせ、カバンに入れなおさせます。それが「整理」だということを理解させるのです。発見したときに怒るだけでは、いつまでも「整理術」が身につきません。
 
 
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このように、本書では50の「困った」場面ごとに、子どもはなぜそうするのかを解き明かし、それに対して、親がよくやる対処法や言葉のかけ方を「効果のないNG言葉」「子どもを伸ばすOK言葉」に分け、なぜそうするといけないのかや、そうするのが良いかをわかりやすく解説しています。
 
「言葉ひとつで子どもは変っていくのです。時間もお金もかかりません。面倒なこともありません。言葉ひとつでいいのです」(本書より)
 
日々、子育てに奮闘するお母さん、お父さんの手元に置いていただきたい1冊です。
 

 
原坂一郎 (はらさか・いちろう)
1956年、神戸に生まれる。関西大学社会学部卒業後、独学で保育士資格を取り、男性保育士の黎明期の一人となる。その卓越した保育技術と、どんな子どももすぐに笑顔になるそのユニークな保育によって、いつからか「スーパー保育士」と呼ばれるようになる。23年間にわたる神戸市の保育所勤務を経て独立。こどもコンサルタントとして全国で講演・講座・執筆活動を行っている。現在、KANSAIこども研究所所長、日本笑い学会理事、関西国際大学教育学部非常勤講師等を務める。著書に『ガミガミ言うより 笑顔だけで子どもが変わる』(PHP研究所)『男の子のしつけに悩んだら読む本』(すばる舎)『子どもがこっちを向く指導法』(ひかりのくに)などがある。
 
 

 

「言葉がけ」ひとつで子どもが変わる

~子育ての50の「困った」に答える本

 

子どもはお母さんの言葉がけ次第で変わる! 元スーパー保育士が実際の経験をもとに、「良い子」に育つ言葉がけを具体的に解説する。