1歳9ヶ月の子供の様子で相談です。発育、言葉はやや遅れがあるものの異常は感じません。しかし興味の対象が普通の子と違って偏ってます。

 

おもちゃや遊具公園にはほとんど興味がなく、ドアの開閉などの反復するもの回転するもの、水(ただ触るだけ)、点滅するもの、マーク、に限定と言ってもいいほどそれにしか興味がありません。

 

公園にいっても木のまわりをぐるぐるずっと回ってるだけです。指差しはほぼせずクレーン現象もやります。手で表現するものは全部逆で手の甲を相手にむけます。人へのおびえ方も普通じゃなく近寄ったりしただけで泣くし、家に人が来ると泣きわめいてパニックになります。自閉症の要素があるのでしょうか。

 

(28歳、女性、主婦)

 

 
 

◎孝子先生からのアドバイス◎ 

 

秩序の敏感期と言って、この年齢の子どもたちは、場所や順序や習慣にこだわる時期というのがあります。買い物に行く時、決まった道を通らないと泣く、同じ順番に朝起きてからの行動が繰り返されないと泣くなどということです。お子さんを実際に拝見していませんので、何とも言えませんが、上記のような時期的なものなのかもしれません。しかし、ご相談文書を拝見していて、気になることがあります。

 

一つは、クレーン現象。もう一つは、手の甲を相手に向ける行動(手のひらを自分の方に向けて、バイバイしたりしますか?)。さらに、活動と興味が限られた行動です。どちらも、正直申し上げて自閉症の子どもたちの行動に似ています。

 

下記のことをチェックしてみてください。


・ お子さんと目線は合いますか。
 

・ 「~はどっち?」と聞いた時、正しい方を指差しできますか。

・ 言葉に、二語文がでてきましたか。

 

・ 言葉での簡単な指示に対し、行動できますか。

 

・ 物を他のものに見立ててごっこ遊びができますか。

 

・ 抱っこされることを喜びますか。

 

自閉症は、社会性・コニュニケーション・想像力にわたる障害と言われています。想像力の欠如があり、見立て遊びがほとんどできなく難しいようです。こだわりの行動もこの想像力の欠如からきているともいわれています。上記にひっかかる項目があるようでしたら、一度、専門医への相談をおすすめいたします。


 

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斉藤孝子
さいとう たかこ

1963年生まれ。現在、 シングルエイジ教育研究会 主任研究員。1990年から1992年の2年間、衛星チャンネルで公開授業を放映。各種雑誌での執筆の傍ら、幼稚園などの研修や教材開発を手がける。かぞくの雑誌「きらら」、シングルエイジ教育誌に連載中。「幼児は表現の天才」(アドア出版)「母と子と先生と」(創教出版)「生き方の原理原則を教える道徳教育」(明治図書)などにも執筆。2児の母。