「相手の脳に入る、つまり相手の気持ちになって話すこと」。これが「教育」の原点です。親は自分を基準に「あれはいけない」「これはいけない」と叱ってはいけないのです。「この子は自分で育っていく力がある」ということを前提に育てていってください。

 
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【0~3歳】
「ダメ!」を減らし、「すごいね」を増やそう
命に関わる危険な行為はしっかり叱る必要がありますが、それ以外に「ダメ!」は必要ありません。失敗したときも叱るのではなく、がんばったこと、できるようになったことを「すごいね」とほめてやりましょう。また神経細胞がどんどん増える時期ですので、この年齢の子は教えたことをすぐに忘れてしまいます。「1回言ったのにどうしてわからないの!?」は禁句です。「こうだからいけないのよ」と根気良く、丁寧に、心を込めて何回も繰り返し教えていくことが大切です。
 
 
【3~7歳】
“ガミガミ”を「あなたはどう思う?」に変換しよう
良い神経回路を形成していくためにも、叱る際はガミガミと感情的に叱らず、子どもの言葉をまずは「そうだよね」と受け入れてから、「お母さんも小さい頃にこんな失敗があって、こうしたらできるようになったのよ」などと事例を示したうえで「あなたはどう思う?」と聞くようにします。大切なのは「心をつなげる会話」です。間をおかずに「じゃあ、これはどうなの?」「お母さんはこう思うけれど、どう?」とポンポン質問し、心をつなげる会話で導いていくようにしましょう。
 
 
【7~10歳】
「指示」よりも「提示」しよう
この時期は自己報酬神経群の働きが活発になり、「自分で決めたことを自分で達成したい」気持ちが強くなります。自主性・主体性を持ったときに喜びを感じるようにもなるため、それを削ぐような頭ごなしの命令・指示・叱り方はNGです。自らがんばっていることは「すごいね」とほめ、失敗やできないことなどに対しては「こういうやり方とこういうやり方があるけれど、どっちを選ぶ?」と提示し、子どもが自分から「こうする」と決められるように導いてやりましょう。
 
 
≪column≫
脳に“手遅れ”はありません!
10歳以降であっても子どもの脳の力は高めていくことができます。その際の1番のポイントは「興味を持つ」「好きになる」ことを増やしていくことです。脳には「好き」「興味がある」というレッテルが貼られた情報に対して理解力や思考力を発揮するという仕組みがあります。ですから子どもが興味・関心を持てるような環境を整えたり、「あ、そうだよね!」「へえ、なるほど!」という共感の会話を習慣にしたり、あなた自身が楽しんでいるところを見せるなどして、好きになるもの、興味が持てるものをどんどん増やしてやりましょう。
 

 

 
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『PHPのびのび子育て』は未来を担う子どもたちの健全な成長と幸せを願って、発刊している月刊誌です。2014年3月号の特集は「『叱り方』は3、7、10歳で変える!」です。
 
 
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林 成之  はやし なりゆき
日本大学大学院総合科学研究科教授
1939年生まれ。日本大学医学部、同大学院医学研究科博士課程修了。2006年より現職。著書に『子どもの才能は3歳、7歳、10歳で決まる!』(幻冬舎新書)ほか多数。