何から何まで、つい子どもに指示を出してしまう......そんなお母さんお父さんは、要注意です!

 

 

"依存"と"自立"

 

"依存"と"自立"という言葉があります。

依存とは、面倒をみてもらう側、力がなく弱い立場、誰かがいないと生きられない立場を意味し、被害者的な考えに陥ることです。

"自立"とは、面倒をみる側であり、依存の人といると立場は強くなります。

自分のことは自分ででき、自分の言動に責任をとることができます。

"自立"の人同士ですと、競争が起こり、対立することもあります。

 

子どもと親ですと、当然ながらスタートは、子どもが"依存"で親が"自立"となります。

なにせ子どもは、生まれたときは何もできません。親の助けがなければ生きていけない存在なのですから。

子どもがある程度成長してくると、親は躾を始めます。今まで食べさせていた食事を、自分で食べられるように教えますし、オムツを外してトイレに一人で行けるようにトレーニングします。服も自分で着替えられるように教えます。

こうやって、子どもが自分のことを自分でできるように、自立の準備を始めていくのです。

ところが、子どもに身の回りのことを自分でできるように教えていったとしても、物事の考え方、捉え方、行動の仕方を、いつまでも親が指示してしまうことがあります。

ひどくなると、誰とお友達になるかまで、親が指示していたりもするのです。

こうなってしまうと、子どもの心は自立へは向かっていきにくくなります。

親の付属物のようになってしまうのです。

 

親は、子どもに指示を出し、子どもは親の言うとおりにする。

一見、子どもが"依存"で親が"自立"の立場であるように思うでしょうが、実はこれは、親が子どもに依存している状態なのです。

 

子どもの言動によって、親の気分が変化するようですと、たとえ経済的な面倒をすべて親がみているとしても、心の部分では、親は子どもに依存していると言えるのかもしれません。

自立とは、自分の面倒を自分でみることができることでもあります。それは、自分の気分をよくすることや、自分が幸せに生きることに自分で責任をとることができるということです。

 

子どもと親の両方が"依存"になってしまうと、「共依存」という状態になってしまいます。

子どもは面倒ばかり起こし、その間題を親が解決する。そんな関係性です。

子どもは、面倒を起こしても受け入れられ、そばにいてもらえることで、「自分は親に受け入れられているのだ」ということを感じようとし、親は子どもの面倒事を解決することで、「私がいないとこの子はやっていけないのよ」と、自分の存在価値を得ようとします。

これは両者ともが、自分の存在価値を得るのに、相手に依存しているのです。

 

子どもが、自分の思いどおりになってくれないことで、すべてのことがうまくいかない気分になっていませんか?

自分の人生が、子どもの言動に振り回されすぎているのなら、注意が必要です。

 

 


 

【本書のご紹介】

 

子どもの自立を遅らせるひと言・助けるひと言

 

『子どもの自立を遅らせるひと言・助けるひと言』

何気ない言葉の中に、実は子どもの自立を望んでいないという本心が潜んでいます。本書はその真実に気づき、行動を変えることで親離れ・子離れがうまくいくようになる1冊です。
※家庭直販書です。一般書店では販売していません。


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【著者紹介】

大門昌代(だいもん・まさよ)

カウンセリングサービス所属カウンセラー・神戸メンタルサービス所属トレーナー。2005年よりカウンセラーとして活動、大阪を中心に東京、名古屋、福岡にてカウンセリング、カウンセラー養成講座、ワークショップを開催。自身の経験をもとにしたわかりやすいレクチャーが支持を得る。カウンセリングや講座、講演では「誰にでもわかりやすく」をテーマに、日常生活に役立つ心理学を目指して活動している。100人規模のグループセラピーをリードするトレーナーとしても活動する実践派である。