4月からがベストタイミング!子どもに「お手伝い」をさせてみよう

高濱正伸
2023.11.01 15:51 2023.03.08 09:39

料理をする親子

いよいよ4月。新しい生活がスタートするこのタイミングで、わが子にはじめての「お手伝い」をさせてみませんか?

※本稿は、高濱正伸著『小学生の「伸びる脳」は4月・7月・9月で決まる!』(PHP研究所)より、一部を抜粋編集したものです。

高濱正伸(花まる学習会代表)
1959年、熊本県生まれ。東京大学大学院修士課程卒業。93年に、「国語力」「数理的思考力」に加え「野外の体験教室」を指導の柱とする学習教室「花まる学習会」を設立。算数オリンピック問題作成委員・決勝大会総合解説員。

お手伝いを始めよう

服を畳む子

遅くとも「いも虫の時代(小学1年生、2年生)」から、子どもにお手伝いをさせることをおすすめします。お手伝いをさせるのにいちばんよいタイミングが、4月です。

「○○ちゃんは1年生になったよね。おうちのお手伝いしようね」「○○はもう2年生だから、こんなことお手伝いしてくれたらママうれしいな」など、新しい生活が始まる新学期に、改めて子どもを家族の一員として認め、「みんなで助け合って生きてゆく」という意識づけができるとよいでしょう。

ゴミを出しにいく、新聞を取りにいく、洗濯物をたたむ、食器を下げるなど、お手伝いにはいろいろありますが、最初は、自分がしたことが目に見えて、「お手伝いをした」という達成感が味わえるものを一つ決めてから始めるとよいでしょう。

「毎日これだけはやる」というお手伝いを決めておくと、たとえば食器を下げるときは「同じ大きさのお皿を何枚かまとめると、何度も行き来しないで済む」とか、洗濯物をたたむとき、「自分がたたみやすいものから取りかかると早く終わる」など、子どもなりに工夫して取り組むようになります。

こうした”工夫する力” や「どうしたらもっとよくなるだろう」とあれこれ考える力は、日常生活や遊びの中で伸ばすことができ、それはそのまま、子どもの”生きる力”につながっていきます。

お手伝いをするようになったといっても、「いも虫の時代」の彼らにパーフェクトを求めることは禁物です。この時期の子どもは忘れっぽいですし、まだまだ不器用です。

時には洗濯物のたたみ方が乱れてしまったり、食事のあと運ぼうとしたお皿を落として割ってしまったりすることもあると思います。しかし、多少の失敗は大目に見てあげてください。

失敗してしまった子どもに対して、「もういい。頼まない!」「またやった。明日からはやらなくていいから」などという言葉は、子どもの心を傷つけるだけです。

子どもにやさしく語りかける親

できなかったところを見つけて責め立てるよりも、手伝ってもらったら「ありがとう」「助かったよ」と必ずほめてください。お手伝いをして、家族や周りの人にほめられたり感謝されたりすることで、子どもは自信を持ち、自律的に行動できるようになります。

一つだけ注意したいのは、「ちょっと具合が悪いから」「野球の練習が終わったばかりで疲れているから」など、ちょっとした理由でお手伝いをさぼろうとしたときでも、きちんとお手伝いをさせるということです。

いったんやると決めたら心を鬼にして、1日も休まずに続けさせることが、この時期の子どもには必要です。「面倒くさい」とか「つらい」といった気持ちを乗り越えてがんばることが大切なのです。

子どもが楽しく、コツコツとお手伝いと向き合えるよう、声かけや励まし、応援をしてあげましょう。

小学生の「伸びる脳」は4月7月9月で決まる!

小学生の「伸びる脳」は4月・7月・9月で決まる!(PHP研究所)
子どもの成長を“時間軸”で捉え、それぞれの年代の子どもの育ちに合わせた働きかけやサポートの方法についてご紹介します。

高濱正伸

高濱正伸

1959年、熊本県生まれ。東京大学大学院修士課程卒業。93年に、「国語力」「数理的思考力」に加え「野外の体験教室」を指導の柱とする学習教室「花まる学習会」を設立。算数オリンピック問題作成委員・決勝大会総合解説員。