不満を感じると、すぐに大きな声で文句を言うのは、男の子にありがちな特徴です。

 

男の子

 

男は思ったことがそのまま口に出てしまう

 

よく言われる「女の子のほうが口が早い」というのは、ただ話し始める時期が早いというだけでなく、自分の思いを言語化できるようになるのが早くて上手だという意味です。コミュニケーション能力も高いです。

それに対して、男の子は思ったことがそのまま口に出るので、「文句ばっかり言わないの!」となってしまいます。

言葉が出るようになっても、すぐにうまく使えるわけではありません。「ここでこんなことを言ったら怒られる」など、見通しも立てられないので、「しんどー」「えー、まだー」と大きな声で言ってはまた怒られるという繰り返しです。お父さんにも、そんなところはありませんか?(笑)

つまり言葉を道具として使う女性と、感情の表出として使う男性という違いがあるということをまず理解してください。能力の差ではなく、ベクトルの違いです。そのうえで、大人と子どもの違いもあるんです。

 

だって、理由なんかないんです

 

子どもの行動はすべてそうなんですが、理由をきかれても答えられません。なぜなら、理由がないからです。やらずにはいられないからやる。言わずにはいられないから言う。「なんでそんなことするの!」と言われても、説明できないんです。言葉も同じです。

だから、文句を言った時、それを叱るのではなく、「そんなふうに思ってたんだね」といったん受けとめてあげましょう。

また、「文句」にカーッとなったとしたら、お母さんの痛いところを突かれたからかもしれません。

 

同じ土俵で反論したい気持ちは、わかります

 

たとえば忙しくて買い物ができないまま、急いでつくった夕食のおかずが物足りなかった時。「えー、これだけー⁉」なんて言われたら、カチンときますよね。女の子はそんな時、「私、これ好き」なんて言えちゃったりするんです(笑)。

自分でも「どうかな?」「うまくいかなかったな」と思っているところをドーンと突かれたら、カッとなるのも当然です。だけど、そこで「もう食べなくていい!」とか「じゃ、あんたがつくりなさい!」と同じ土俵に立って言い返すよりも、「そうだねー。今日はすごく忙しくて時間がなかったからね」と受けとめて、受け流すほうが、お母さんにとってもラクじゃないかなと思います。

 

つい言ってしまう言葉...「文句言わないの」

こう言いかえてみて!...「そんなこと思ってたんだね。きちんと気持ちを聞かせてくれる?」

 

 


 

【本書のご紹介】

 

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『男の子の自立を決めるお母さんの叱り方』

著者:小﨑恭弘(NPO法人ファザーリング・ジャパン顧問)

 

「コミュニケーション力」「自分を愛する力」「やり抜く力」「楽しむ力」「耐える力」「助ける力」――叱り方を変えれば、男の子の自立に必要な6つの非認知能力が身につきます。