子育てのイライラは「べき思考」から起こる
「こうあるべき」「こうでなければならない」といった「べき思考」も、激しい感情反応をもたらします。子どもに対して怒ってばかりの親は、何らかの「べき思考」にとらわれているものです。たとえば、
「子どもは親の言うことを聞くべきだ」
「ちゃんとした親なら、子どもに何が何でも言うことを聞かせるべきだ」
などといった「べき思考」にとらわれている親は、子どもが言うことを聞かないと、
「なんで言うことを聞けないの!」
「どうしてそうなの!」
と感情的になりがちです。そうではなく、
「子どもは親の言うことに逆らったりするものだ」
「子どもに言うことを聞かせるようにがんばってるけど、なかなか思い通りにならないことが多いものだ」
などと柔軟な考え方をしていれば、いちいちムキになることも減っていくでしょう。
「このくらいのことはできるようにすべきだ」
「こんなこともできないようでは将来困るだろう」
などといった「べき思考」にとらわれている親は、きちんとできないわが子に苛立ったりしがちですが、
「このくらいのことはできるようになってほしいんだけどなあ」
「まだ無理かなあ。でもいつかできるようになるだろうし、焦ることはない」
と余裕をもって受け止められれば、わが子に苛立つこともないはずです。
子どもにイライラをぶつけがちな親は、自分のなかにある「べき思考」をチェックしてみましょう。もし見つかったら、それを柔軟で楽観的な考え方に修正していくことが大切です。
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