3歳と7歳で変わる! 子どもの性格の土台を作る「親の言葉」
【くせ1】せっかちで自分中心
世の中は自分中心に回っていると考えがちで、子どものペースに合わせられず、いつも急かしてしまいがち。でも、子どもがぐずぐずしているのには理由があり、体調が悪いのかもしれないし、悩み事があるのかもしれません。
あるいは何かにとても関心があって動けないのかもしれないのです。そういった、子どもから発せられるシグナルを見落としたり、長所を見逃してしまう可能性があります。
まずは、自分のペースではなく子どものぺースに合わせ、子どもをよく観察するように心がけましょう。
その上で、もし急ぎたい場合には「あと30分で家を出るわよ」と時間を具体的に伝えたり、「お母さんは、あなたに急いでほしいの」と自分を主語にした言葉をかけるようにしましょう。
【くせ2】 心配性でおせっかい
子どもの世話を焼きたくなるのは親心。でも、心配のあまり、子どもの先回りをしておせっかいしていると、子どもの“生き抜く力”が育ちません。
人間は、「寒い」と感じると無意識のうちに手で腕をさすり、体を温めようとするものですが、これは“メタ認知”といって、とくに危険を回避するための本能的な行動で、社会を生き抜く上ではとても重要な意味をもっています。
ところが、お母さんが「寒いでしょ、服を着なさい」とか「ハンカチ持った?」などといちいち世話を焼くと、子どもは自分の本能が働く前に、するべき行動を提示されてしまうので、メタ認知が遅れてしまうのです。
心配な場合は、「外は寒いわよ」「何を持って行くんだっけ?」と状況だけを伝え、どう行動するかは本人に考えさせましょう。
【くせ3】ガミガミ命令タイプ
2のタイプと似ていますが、2が手取り足取り世話を焼きたがるのに対して、こちらは口出しをするだけ。自然とガミガミ口調になりがちです。
「子どもをきちんと育てなくては」と考える、しっかり型のお母さんに多く、子どもに対してしつけ的な観念で接し、つい命令口調になってしまいがちです。
子どもは、ガミガミ命令され続けていると依存型の子になります。相手の意見を聞く=良いことだと思うようになり、自分がどうしたいのか考える習慣が身につきません。
成長するにつれ、自分は何をやりたいのか、何のために生きているのかがわからなくなり、とくに思春期になると心が不安定になり、激しく反抗するようになります。
世話を焼きたい場合は5W1Hを聞く、たとえば「宿題はいつやる?」「明日、学校には何を持っていけばいい?」「部屋はどうやったらきれいにできる?」でOK。自分の頭で考え、プランできる子どもに育ちます。