子どもの自立を奪う「親のNG行動」

竹内エリカ

守りすぎてはいけません! あなたの何気ない言動が、子どもの自主性を奪っている可能性があります。

※本稿は「PHPのびのび子育て」2014年12月号特集「「自分でできる子」になる7つの方法」から一部抜粋・編集したものです

竹内エリカ(一般財団法人 日本キッズコーチング協会理事長)
幼児教育者。淑徳短期大学非常勤講師。お茶の水女子大学大学院人文科学研究科修士課程修了。20年にわたり、子どもの心理、教育、育成について研究。2児の母。『明るい子どもが育つ 0歳から6歳までの魔法の言葉』(中経出版)他著書多数。

大事なのは、「手をかけずに心をかける」姿勢

大切なわが子。親は子どもが可愛いあまり、失敗をさせたくないものです。だからつい、先回りをしてあれこれ指示したり、ストップをかけてしまいますが、それでは「自分で考え、行動する子」には育たないでしょう。

子どもは、最終的には親の元を離れ、自分の力で自分の人生を生き抜かなければなりません。そのためには、失敗を重ねながらも自分の力で困難を乗り越える経験が必要です。

そのときに親ができるのは、子どもを丸ごと受け入れ、あれこれ口を出さずに見守り、子どもが自分で成長していくのを待つこと。そうした「手をかけずに心をかける」姿勢が、子どもの自立を促すのです。

年齢とともに、イヤイヤが始まったり急に言うことをきかなくなったりと、子どもはさまざまに変化し、そのたびにママは戸惑うことでしょう。でも、それは成長の証です。子どもがどんなふうに成長していくのか、ゆっくり見守ってください。