子どもの自立を奪う「親のNG行動」

竹内エリカ
2023.11.01 14:40 2023.03.07 06:00

子どもの自主性を引き出す「かきくけこ」の法則

勉強する子ども

子どもの自主性を育て、やる気を高めて能力を伸ばすために親ができることは、子どもに「か・き・く・け・こ」の機会をできるだけたくさん与えることです。

かんがえる=自分で考えさせていますか?
きかくする=ひらめきや発想を、大事にしていますか?
くふうする=創意工夫する時間を与えていますか?
けいかくする=自分で計画させていますか?
こうどうする=行動を見守っていますか?

習い事でも勉強でも、させる以上は、どうしても結果や成果を求めてしまうのが親心。でも、そうした思いがあると、期待通りにできない子どもに対して「なぜできないの!」とイライラしがちですし、先回りして答えを教えたくなってしまいます。

自立した子になってほしいと願うなら、何より大切なのは子どもが自分で判断し、行動する力を養うこと。親が目先の結果にこだわって子どもをジャッジしたり、「○○しなさい」と一方的に指図したり、先に答えを教えてしまったら、子どものやる気はいっこうに育たず、能力も伸びません。

子どもは、自分自身で「考え」たり「企画」して、「工夫」しながら「計画」を立て、「行動」することで成長し、才能を伸ばしていけるのです。

竹内エリカ

竹内エリカ

幼児教育者。淑徳短期大学非常勤講師。お茶の水女子大学大学院人文科学研究科修士課程修了。20年にわたり、子どもの心理、教育、育成について研究。2児の母。『明るい子どもが育つ 0歳から6歳までの魔法の言葉』(中経出版)他著書多数。