「甘え」を受けとめると 7つの力が伸びる!

竹内エリカ

子どもが甘えやすい親でいるために大切なこと

ともすると、子どもの「甘え」を見逃してしまいがち。子どもの成長をサポートできる親でいるために、心がけてほしいことがあります。

・日頃から子どもをよく観察する

子どもの甘えの形は、言葉にしろ行動にしろ、ワンパターンであることがほとんど。同じことを言ったり、同じことをくり返したりするのも、甘えが出ている証拠です。

たとえば、同じ洋服ばかり着たがる、お気に入りのタオルやシーツがあって手放さない、というのも甘えのサイン。成長しようとしているときは新しい刺激を嫌うので、「いつもと同じこと、もの」にこだわって、刺激をシャットアウトしようとするのです。

こうしたサインを見逃さないように、またそれが何の甘えのサインなのかを見極めるためにも、日頃から子どもをよく観察しましょう。成長するにつれサインがわかりにくくなりますが、お母さんに観察力があれば、必ず見つけられます。

・子どもが甘えたいときに甘えさせる

子どもが甘えてくる時間は、子どもによって違います。朝だったり夜だったり、保育園や幼稚園から帰ってきたときなど、いろいろです。

とにかく、子どもがスキンシップをとりたがったり、よく話しかけてくる時間があると思うのですが、それが甘えさせるベストタイミング。このとき、できれば10分ほど子どもとしっかり向き合って、たっぷり甘えさせてあげましょう。子どもが甘えたいときに甘えさせることが一番大事です。

たとえば、夕食の支度をしているときに甘えてきたら、食事を少し遅らせてでも話を聞いたり、子どもと触れ合う時間を取りましょう。そしてその時間は、「そうだね」と、子どもの言うこと、やることをただ受けとめることが大切です。