「甘え」を受けとめると 7つの力が伸びる!

竹内エリカ
2023.11.01 14:46 2023.03.07 09:00

甘えさせることで育つ7つの力

抱っこされる子ども

親が「甘え」を受けとめることで、子どもが自信をもって人生を歩むために必要な7つの力が育まれます。

【1】挑戦力

好奇心が育ち、チャレンジ精神のある子に

初めてのものを見たり、新しい場所に出ていったりすると、子どもは「おもしろそう、やってみたい、新しいことに挑戦したい」と思います。でも、1人では不安で、その状態を楽しむことができません。でも、お母さんが側にいてくれれば、不安が「楽しみたい」というワクワク感、つまり好奇心に切り替えられて、「挑戦する力」が育ちます。

初めての場で手をつなぎたがったり、お母さんの陰に隠れたりしたときは、挑戦したいサインなのだと受けとめ、優しくフォローしましょう。

【2】行動力

やる気をキープし、前向きな気持ちをもてる子に

「新しいことにチャレンジしてみよう!」という気持ちになっても、いざとなると一歩を踏み出す勇気がまだない。そんなとき、お母さんに甘えてエネルギーチャージができると、「よし、やろう!」と前に進んで、行動に移せるようになります。

お母さんと手をつなぎたがるなどスキンシップを求めるケースが多いのですが、文句を言ったり駄々をこねるなど、あまのじゃく的な態度をとることもあります。困った行動が甘えのサインではないか注意して、子どもを見てください。

【3】集中力

強い探究心が生まれ、じっくり取り組める子に

たとえば、砂遊びに夢中になっているかと思うと、ふと気づいてお母さんのところに戻り、しばらくするとまた砂場に戻る、というような形で甘えが出るときは、集中力が伸びている証拠です。

目の前のことをもっとわかりたい、理解したいという探究心が芽生え、ぐーっと集中するのですが、やがてエネルギー切れになって、お母さんのところに戻るのです。親の元で燃料補給をし、またやってみる……をくり返しながら、集中力が育っていきます。

竹内エリカ

竹内エリカ

幼児教育者。淑徳短期大学非常勤講師。お茶の水女子大学大学院人文科学研究科修士課程修了。20年にわたり、子どもの心理、教育、育成について研究。2児の母。『明るい子どもが育つ 0歳から6歳までの魔法の言葉』(中経出版)他著書多数。