「甘え」を受けとめると 7つの力が伸びる!

竹内エリカ
2023.11.01 14:46 2023.03.07 09:00

子どもが甘えやすい親でいるために大切なこと

笑う女の子

ともすると、子どもの「甘え」を見逃してしまいがち。子どもの成長をサポートできる親でいるために、心がけてほしいことがあります。

・日頃から子どもをよく観察する

子どもの甘えの形は、言葉にしろ行動にしろ、ワンパターンであることがほとんど。同じことを言ったり、同じことをくり返したりするのも、甘えが出ている証拠です。

たとえば、同じ洋服ばかり着たがる、お気に入りのタオルやシーツがあって手放さない、というのも甘えのサイン。成長しようとしているときは新しい刺激を嫌うので、「いつもと同じこと、もの」にこだわって、刺激をシャットアウトしようとするのです。

こうしたサインを見逃さないように、またそれが何の甘えのサインなのかを見極めるためにも、日頃から子どもをよく観察しましょう。成長するにつれサインがわかりにくくなりますが、お母さんに観察力があれば、必ず見つけられます。

・子どもが甘えたいときに甘えさせる

子どもが甘えてくる時間は、子どもによって違います。朝だったり夜だったり、保育園や幼稚園から帰ってきたときなど、いろいろです。

とにかく、子どもがスキンシップをとりたがったり、よく話しかけてくる時間があると思うのですが、それが甘えさせるベストタイミング。このとき、できれば10分ほど子どもとしっかり向き合って、たっぷり甘えさせてあげましょう。子どもが甘えたいときに甘えさせることが一番大事です。

たとえば、夕食の支度をしているときに甘えてきたら、食事を少し遅らせてでも話を聞いたり、子どもと触れ合う時間を取りましょう。そしてその時間は、「そうだね」と、子どもの言うこと、やることをただ受けとめることが大切です。

竹内エリカ

竹内エリカ

幼児教育者。淑徳短期大学非常勤講師。お茶の水女子大学大学院人文科学研究科修士課程修了。20年にわたり、子どもの心理、教育、育成について研究。2児の母。『明るい子どもが育つ 0歳から6歳までの魔法の言葉』(中経出版)他著書多数。