3歳・7歳・10歳で変わる!子どもの能力を育む「聞き方」
【7歳】「聞くこと」で、社会に順応するためのルールを教えていきましょう
7歳の子どもの脳はまだまだ未熟ですが、小学校生活の中で集団のルールを学んだり、言葉をたくさんつかったりできるようになってきます。それにともなって親子の会話はずいぶんとラクになっていきます。
とはいえ、口は一人前でも話の論旨が合わなかったり、「できる!」と言いながら失敗ばかりということも多い時期です。
*心をつかむ「聞き方」のコツ:否定や先回りをせず、しかし悪い言葉には毅然とした態度を
親としては、つい口を出したくなりますが、論理の破たんや失敗が見えても、否定や先回りをしないで子どもの話を受け止めてください。
ただし「死ね」「キモイ」や、親をバカにするような言葉をつかったときは別です。話を聞くことは大切ですが、悪い言葉が出てきたときは、「そんな言葉をつかうのは、ママは許さないよ」と毅然とした態度をとってください。社会の中でつかってはいけない言葉があることを、この時期にしっかり教えておきましょう。
ただ7歳とはいえ、まだ甘えたいときもあります。「お母さん、あのねー」と話しかけてきたときは、子どもと向き合って話を聞いてください。ときには「困っていることはない?」と聞くことも「いつも見守ってくれている」という安心感を育みます。
【10歳】「聞くこと」で、大人としての自立に向けての後押しをしましょう
大人の脳とほぼ同じになり、論理的に考えることができるようになってくるのが10歳ごろです。
自立しはじめる時期なので、子ども扱いされることに反発を覚え、大人の失言や論理の矛盾にも敏感に反応してきます。
会話においても対等な大人として扱い、自立に向けてサポートしていくことがポイントになってきます。
*心をつかむ「聞き方」のコツ:子どもの領域に踏み込まないようにしながら、親には隠し事はできないと遠回しに伝えて
この年齢の子は、思春期の入り口にいるので、隠し事をするようになったり、イライラすることも増えていきます。子どもの機嫌が悪いときは適度な距離を保って、あえて踏み込まない配慮も大切にしましょう。
一方で「親に隠し事はできないよ」ということは遠回しに伝えてください。
ママ友のネットワークで、学校でどんな行事やテストがあるのかの情報を得ておきましょう。
隠し事がわかったときは、正面から叱ったり問い質したりするのではなく、たとえば参観日の日を黙っているようなら「そろそろ参観日じゃない?」といった聞き方で、「じつは知っているのよ」と遠回しに伝えるとよいでしょう。
「親は何でも知っている」ことがわかれば、子どもは親に一目置くようになって、頼れる人として話しかけてくるようになります。