ゲームをやめない子どもへの対処法
どこでけじめをつけるか
いったん覚えてしまえば、際限なくやってしまうのがデジタルのゲームです。失敗してもすぐにリセットして始められるし、難関をクリアすればそれなりに気持ちがいいし、達成感も得られます。
一番いいのは一つのステップをクリアできた直後。それでももう一つ先に進みたいとグズグズ言うかもしれませんが、ここでやめるのは比較的容易です。
ということは、わが子が今どの局面で遊んでいるのかを大人がチェックしていないとダメということ。子どもだけを放置して遊ばせていると、どこがキリなのかがわからなくなります。
もう一つは、ゲームができる場面をできるだけ限定すること。電車の中だけ、レストランの中だけなど、その場を離れるときにはゲームも手放す、と約束できる場合に限り遊ばせることです。
自由にはさせない
最近よく見かけるのが、小さなお子さんがおしゃべりしているママのバッグから勝手にスマホを取り出してゲームを立ち上げ、遊んでいる姿です。3歳くらいになれば十分一人で立ち上げて遊び始めることができますよね。
でも、これは幼ければ幼いほど、なるべくさせたくない、してほしくないことかなあと感じます。暗証番号や指紋認証でしっかりロックをかけて、決められた場所以外では使わないことを徹底しましょう。
また、家の中で食事の支度の間などに持たせていると、あっという間に一時間くらい経過してしまいます。その子がもしかしたらその時間にできたはずの遊びが何も経験できないことになってしまうわけです。
ゲームはあくまでも「遊びの中のひとつ」というふうに位置づけできるように、ほかの楽しいこととの出会いのチャンスを作ってあげたいし、それらでともに楽しむ機会もたくさん持ちたいですよね。
デジタル機器は上手に使えば脳にいい刺激を与えることもわかっているのですから、うまく付き合っていきたいものだと考えます。
『子どもにガミガミ言いたくなったときの対処法31』(PHP研究所)
ついつい口から出てしまう「ガミガミことば」を、どうしたら減らすことができるか。日常の子育てシーンを例に挙げ、具体的に紹介。