ゲームをやめない~子どものイライラ行動
子育てアドバイザー・おやのめぐみ先生に執筆いただいた家庭直販書『お母さんが変われば、子どもの「イライラ行動」が変わる!』から、周囲をイライラさせる子どもの行動についての具体的なアドバイスをご紹介します。
携帯型のゲームの操作を覚えたら、いっときも手放さずにやりっぱなしです。どうしたらやめさせることができるでしょうか?
※本稿は、おやのめぐみ著『お母さんが変われば、子どもの「イライラ行動」が変わる!』(PHP研究所)から一部抜粋・編集したものです。
おやのめぐみ(小屋野恵:子育てコンシェルジュ)
子育てや教育に関するテーマを中心に企画・編集・執筆活動を行う。そのやさしさとユーモアにあふれる文章は、多くの読者から支持を得ている。著書に『お母さんが変われば、子どもの「イライラ行動」が変わる!』(PHP研究所)、『お母さん次第でぐんぐん伸びる!男の子の育て方』(メイツ出版)など多数。https://oyanomegumi.com
魔法のテレビゲーム
もう30年以上も前ですが、わが家にも初代のファミコンがやってきました。今のゲームに比べたら、画像はあらく、ゲームとしてもシンプルなものでしたが、実は、私たち親のほうが夢中になってしまったのです。
子どもが幼稚園に行っているあいだに、少しでも記録を更新しようと頑張る私と、子どもが寝静まった夜、一人でピコピコやる夫。二人で点数を競ったのを思い出します。
私たちは大人でしたから、ゲームに夢中になって家事をしなくなるとか、仕事に行かなくなるということはありませんでしたが、特にしなくてはならないことがない子どもたちにとっては、いつまででもやっていられる魔法のおもちゃだろうなあと思いました。
いつまでもゲームに張りついているのはよくないというのは、当時のお母さんたちにも共通の懸念でしたし、そのためにいろいろな工夫がなされました。
あるお宅では1日30分と決めていましたし、あるお宅では夜寝る前の1時間だけ、あるお宅ではいっさい禁止など、家庭によってさまざまでした。でも、どれも意外に守れないルールだったように思います。