もしかして過保護?子どもが気になって仕方ない~子育ての悩みQ&A

小川圭子

子育てを通じて生じたお母さんの感情について、『「育てにくい子」に不安を感じたときの子育て』(小川圭子著)よりご紹介します。

※本稿は、小川圭子著『育てにくい子に不安を感じたときの子育て』(PHP研究所)より一部抜粋・編集したものです。

小川圭子(おがわ・けいこ/国際助産師)
国際助産師。助産師として勤務後、インドのマザー・テレサを訪ね、現地の「孤児院」や「死を待つ人の家」でのボランティア活動に参加する。その体験をきっかけに国際協力に関心をもち、青年海外協力隊に参加。アフリカやアジアの国々で、母子保健専門家や健康管理員、国際緊急援助隊医療チームなどとして約10年、国際協力活動に従事。現在は「助産院いのち輝かせ屋」代表ほか、大学講師、障がい者支援、子育て支援活動や講演などで活躍中。著書に『子育てに困ったママを救う本』(成美堂出版)がある。

ついつい子どもに口出ししてしまう…

Q.幼稚園に通う息子の行動の一つひとつが気になって、口出ししてしまいます。起きてから寝るまで、「ごはんを食べなさい」「トイレは?」「歯磨きした?」など、何から何まで言わずにはいられないのです。

夫に「ちょっと過保護すぎるんじゃない」と言われましたが、とにかく気になって、どうしようもないのです。

A.子どものことをとても愛しているのですね。「立派に育てなきゃ」という思いで、一生懸命子育てに励んでいる様子が伝わってきました。

いつもしっかり見守っているお母さんの気持ちは、子どもにも伝わっていることでしょう。自分は大切にされている、愛されていると実感できる経験や満足感は、親子のきずなをより深め、いきいきと行動できる原動力となっていくことでしょう。

親が前向きに自分と向き合う

ついつい口出ししてしまうということですが、子どもを意思のある人間として認め、接することは可能でしょうか?

「ああしなさい。こうしなさい」といった口出しが過ぎると、子どもは「自分で行動しよう」という意欲や自由を次第に失ってしまったり、お母さんの機嫌を損なわないよう、本心ではやりたくないこともイヤイヤやるようになることでしょう。

お母さんからの評価をいつも必要以上に気にしたり、他人への依存心が強くなったり、自分に自信がもてなくなったりすることもあります。自分では何もできない子どもになる可能性もあるかもしれません。

口出しをやめるためには、「何から何まで言わずにはいられない」、そんなお母さんの気持ちの奥にあるものを探ってみることも、ときには必要かもしれません。

探ってみると、「実は自分自身も口出しされてイヤだった経験」を思い出したり、「子どものしつけが悪いと、自分がダメなお母さんと責められそうで怖い」といった、つらくて悲しいことも出てくるかもしれません。

口出ししてしまうお母さん自身が前向きに自分と向き合う姿を見るだけで、子どもなりに何かを感じとっていくのかもしれません。