「言わなくてもできる子」になる!年齢別の上手な伝え方
子どものためを思って言っているつもりでも、その言葉が、子どもにまったく届かないこともあります。親はどのように接すればよいのでしょうか。
※本稿は、『PHPのびのび子育て』2017年8月号より、内容の一部を抜粋・編集したものです。
大日向雅美(恵泉女学園大学学長)
NPO法人あい・ぽーとステーション代表理事。子育てひろば「あい・ぽーと」施設長。学術博士。40年近く母親の育児ストレスや育児不安の研究に取り組む。著書に、『おひさまのようなママでいて』(幻冬舎)など多数。
あなたの言葉、ちゃんと届いていますか?成長に合わせた「伝え方」
「まったくもう。言うことを聞かないんだから!」「何度言ったらわかるの!?」……。言うことを聞かないわが子につい感情的になり、ガミガミと叱ってしまうお母さんも多いのではないでしょうか。
そもそも、子どもはなぜ言うことを聞かないのでしょう。その答えは簡単です。「子どもだから」です。
とくに3歳くらいの子は、コミュニケーション能力が未熟なのに加え、判断力が自己中心的で、相手の都合や立場を理解することができません。
お母さんが「ダメ!」と言った”その瞬間”はわかりますが、「なぜダメなのか」「自分はどうすればよいのか」などを考える力が、まだまだ不足しているのです。そんなわが子に、「言うことを聞かせよう」と思うことに無理があるのです。