3歳になる頃から、子どもの協調性を育みましょう

坂本洲子

尊敬をもって子どもと接しよう

2歳半から3歳の子どもでも、自分の考えを伝えることはできますし、権利を行使し、責任を立派に果たす能力があります。

子どもの成長に必要な遊びを体験させることは子どもの意欲を引き出し、遊びで取り組んできたことは子どもの理解力を深めます。こうした体験から、学ぶことの達成感、やりとげる成就感を実感している子どもは、自信と勇気を育てています。

遊びの目安と注意点

よく「言葉の遅れ」を気にする方がいらっしゃいますが、個人差があるのであまり神経質にならないことです。

少しくらいほかの子よりも言葉の遅れがあったとしても、「あそび」の中で、楽しく正しく発音を繰り返していくうちに、子どもは身につけていきます。

ただし、言葉は話せるが正しく発音できない場合、たとえば「オサルサン」が「オタルタン」になるようであれば、次のことを考えてみることも必要でしょう。

(1)耳が遠くて正しい発音が覚えられない
(2)ロの中に異常がある
(3)言葉の神経系統が未熟
(4)舌や神経系統が麻痺している
(5)間違った発音が習慣化している

0・1・2歳 赤ちゃんの心を育てる楽しい五感あそび(PHP研究所)
誕生から36カ月までの赤ちゃんの心身の成長・発達に最も適切な「五感への刺激」を意識した遊びを紹介しています。自主性や社会性の芽を育てながら潜在能力を伸ばし、心を育む1冊です。