年齢別!子どもの脳を育てる甘えさせ方

成田奈緒子
2023.03.22 20:02 2023.03.22 20:02

年齢別の特徴と甘えさせ方を知ろう!

子どもの脳は発達途上で、年齢により盛んに育っている部位が違います。そのことを知り、子どもの甘えの受け止め方や関わり方を年齢相応に工夫すると、より良い脳の育ちを促せます。

【3歳頃】からだ脳が成長!

読み聞かせされる女の子

◎基本の生活習慣、愛着形成をしっかりと

「動物として生きるための脳」である「からだ脳」が育っている時期です。朝は目覚め、夜は眠り、昼間に活動してきちんと食べる、という習慣がしっかり身につき、情動に基づいて要求を言動に表わします。また、親に対する愛着が形成される時期でもあります。

◎おおらかに受け止め、充分に甘えさせる

「いやだ!」「○○がしたい!」と要求をそのまま言葉や行動に表わす時期なので、「よしよし」とおおらかに受け止め、甘えさせましょう。

我慢できた時は「できたね!」「えらいね!」と言葉で褒めて抱きしめます。お金や物をご褒美として与えるのはできるだけ避けましょう。

【7歳頃】おりこうさん脳が成長!

微笑みあう親子

◎会話や遊びを通して刺激を

「おりこうさん脳」が育つ時期なので、言語が発達し、手先が器用になってきます。昼間、学校や家庭で学習をしたり、言葉を交わしたり、自由に遊んだりして、たくさんの刺激を受けます。それを夜間、睡眠を取っている間に、しっかりとした神経回路網として定着させていきます。

◎子どもの意見を聞き入れて、失敗させる

例えば、「宿題は後でやるから遊びに行っていい?」と甘えてきたら聞き入れて、任せてみましょう。ただし、晩御飯と寝る時間は必ず守らせ、生活リズムは崩さないようにします。

たとえ宿題ができず叱られたとしても、失敗させ、考えさせて行動を変えさせる、の繰り返しが脳を育てます。

◎「おりこうさん脳」だけを肥大させない

ピアノもスポーツもできる子が、高学年になり小さなきっかけで突然朝起きられなくなって不登校になるケースが増えています。

幼児期には、たくさんのお稽古事よりも、まずは規則正しい生活を優先して、「からだ脳」をしっかり作りましょう。これが将来「打たれ強い脳」にするコツです。