成長に合った「叱り方」をしよう!~しつけと虐待の境界線は?~

園田雅代

子どもの心を荒らさない! お母さんの叱り方 5カ条

1)「何のために叱るのか」を自分自身に確認しよう

「叱ろう」と感じる場面になったら、ひと呼吸おいて、なぜ叱ろうとしているかを自分自身に確認しましょう。「イライラするから」「親の思い通りではないから」「親が恥をかくから」?「よりよく成長させたい」の願いに基づいた行動かを確認しましょう。

2)「すぐに変わる」期待はせず、気長に、何度でも叱ろう

「伝えたらすぐに子どもが変わる」ということを期待していると、すぐには変わらない子どもを見て失望し、叱り方がヒートアップすることも。子どもも大人もすぐには変わりません。子育ては長期戦。子どもの成長を信じ、同じことの繰り返しになるかもしれませんが、気長に構えていきましょう。

3)叱った後は「お話を聞いてくれてありがとう」

「叱る」という行為は、叱る側も叱られる側もエネルギーを使います。また、気持ちがいいことでもありません。子どもが話を聞いてくれたら、最後は「お話を聞いてくれてありがとう」「お母さん、あなたが素直に聞いてくれてうれしいよ」と、ほめてあげましょう。お互い気持ちよく終われます。

4)よくない叱り方に気づいたら子どもに素直にあやまろう

「わかりやすく、明快に、おだやかに」これが理想ですが、ときには親も感情的になることも。「今の叱り方、よくないな」と自分で気づいたら、子どもに「ごめんね」と伝えましょう。子どもは自分が大切にされていると感じますし、「悪いことをしたらあやまる」という最高の見本にもなります。

5)真剣に叱るときは真剣な表情で

叱る内容がとても大事だったり、危険や命にかかわるようなときは、真剣な表情で伝えるようにしましょう。ヘラヘラしたような態度で伝える人もいますが、重要なことは、真剣な表情で話すことで、それが子どもにきちんと正しく伝わり、理解しやすくなるのです。