「ほめちぎる」と子どもは変わる!

岩立京子

「ほめちぎり」と「甘やかし」どこが違うの?

「違いがわかるママ」になれば、きっと自信と自己コントロールのバランスがとれた子に育ちます。多くの親は”ほめちぎる”と”甘やかし”になり、子どもがわがままになってしまうのではないかと思っています。

でも、ほめちぎることで、子どもがわがままにはなりません。もし、ほめちぎるだけで、叱るべき時に叱らなかったら、”甘やかし”になり、子どもがわがままになることもあります。

多くの子どもは、ほめてくれる人、自分を大切にしてくれる人を好きになり、その人の言葉に耳を傾け、その人の期待に沿いたいと思い、行動するようになります。

いつもほめているからこそ、「ここぞ!」の叱りが効く

とはいえ、まだ子どもですから、時には自分の欲求にまかせて、わがままを言うこともあります。例えば、ブランコが上手にこげることをほめたら、うれしくてずっと乗っていたくなり、順番を変わらないことがあります。

その場合、「喜んでいるのだから、もう少し乗せてやりたい」と思うのが親心かもしれませんが、そこは「上手なのはわかったから、もう、替わろう、お友だちが待ってるよ、順番! 順番」と言って、促します。

交代することができたら、「自分で交代できたね、さすが、お兄ちゃんだね」とほめます。ここが大切です。順番だから交代することは当たり前なのですが、自分の欲求を抑えて、譲れることは、幼い子どもにとっては難しいことですから。

普段、ほめられている子どもは、叱られると、その意味を理解し、納得して、自ら行動を変えようとします。子どもをどんどんほめ、ほめちぎり、同時に叱るべきときには叱っていくことが、子どもの自己肯定感や自信、同時に自己コントロールの力につながっていくのです。