習いごとはさせたほうがよい?~子育て相談室

高橋愛子先生からのアドバイス

「やりたい」と言ったときがベストタイミングです

毎日2キロの道のりを通学していらっしゃるのは大変ですね。お迷いになる理由が何なのか、習いごとの送り迎えがしにくいなど、おうちの環境や事情が理由なのかといったことが、お便りからだけですとわかりにくいので、そうしたことを抜きにしてお話しさせていただきますね。

お友だちがたくさん習いごとをしていて、親として「子どもが遅れをとってしまうのでは?」と焦る気持ちはわかりますが、そのことはあまり気にせず、習いごとに関してはお子さんの「やりたい」「やりたくない」という気持ちで決めるのが一番です。習いごとをさせるのによいタイミングとは、何と言ってもお子さんが「やりたい」と言い出したときです。

好奇心をもってやりたいと思っているときがベストタイミングですから、想像で「これ以上何かをさせたらパンクするのでは?」と心配するよりも、まずやらせてみましょう。やってみて、続かないようならやめればいいのです。お子さんが「やっぱりやめる」と言い出したら、「だから無理だと言ったじゃないの」などと余計なことは一切言わず、「そうなの? わかったわ」とやめたい気持ちをわかってあげると、次にどうしたらよいか自分で考える子になると思いますよ。

まだ1年生ですから、このようなことが繰り返されても、高学年になったときには続けられる習いごとが出てくるでしょう。

お子さんの意欲を大切にして、親としてはサポートできることは可能な限りサポートしていくという姿勢が必要です。「お母さんががんばって、私の習いごとを続けさせてくれている」という思いは、お子さんの喜びになって、必ずいい結果につながります。

「こういう事情があるから一緒に考えてくれる?」

もし、お子さんはやりたいと思っても、家庭の事情や親の事情で習いごとをさせるのがむずかしいのであれば、「やらせたいけれど、こういう事情があるの。だから今は難しいの。どうしたらできるようになるかな? もしあなたがお母さんだったらどうする?」と一緒に考えてみましょう。

私たちはすぐガマンさせ、諦めさせてしまいますが、幼いうちから、障害となっている困難を解決でき、願いを達成させる力を育てていくことが大切だと思います。

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