悪さをする友だちの影響が心配~子育て相談室
高橋愛子先生からのアドバイス
自分で善悪が判断できるよう、対話で考える力をつけましょう
お友だちの影響を受けやすく、善悪の判断もお友だちと同じになってしまうのですね? お手紙にもあるように、お友だちと引き離すのはよいことではありません。
子どもが大事にしているものを大事にするのは親の愛情です。それよりもまず、あなたに考えていただきたいのは、「なぜお嬢さんがそうなのか?」ということです。
これはいいこと、これは悪いこととお嬢さんは自分で決めることができないようです。それはお母さまである、あなたがこれまでお嬢さんのすべてを決めてきたからではないでしょうか。
日頃、何でもかんでもお嬢さんのことを先にあなたが解決していませんか? お嬢さんの気持ちを聞く前に「あれをしなさい」「これをしなさい」と指示・命令したりコントロールしていませんか?
1日でも早くお友だちに依存したり言いなりになったりせず、自信をもって自分で判断できる自立心を育てましょう。
◎「自分の気持ちで行動できたら素晴らしいと思うけれど、どう?」
それには話し合って、お嬢さんの気持ちをしっかりみりながら、「人に頼るのではなく自分で考えることが大切だよ」と教えることです。悪いことをしたときは「お友だちのことが大好きなんだね。でも○○ちゃんは、それがいいことだと思ったの?」と、お嬢さんの気持ちや行動を言葉でなぞってください。
そうすると子どもの心が整理されていきますから気持ちが安定し、自分が何をしなければいけないかという「考える力」が芽生えてきます。
十分に子どもの気持ちを聞いたら、今度は「お母さんは、あなたがお友だちと一緒になって先生をからかったりすると悲しいわ。あなたが自分で考えて行動するならいいけれども、ただお友だちに合わせて動くのは、あなたの存在がなくなってしまってもったいないと思う。自分の気持ちで行動できたらとても嬉しいし、もっと楽しいと思うけれど、どう?」とI(私)メッセージで伝えましょう。
安心して自分で考えられる子に育っていくよう、お嬢さんの気持ちを聞きながら”私の気持ちを伝える対話”を、ぜひ大切にしてください。