クレーン現象? もしかして自閉症?~子育て相談室
斉藤孝子先生からのアドバイス
秩序の敏感期と言って、この年齢の子どもたちは、場所や順序や習慣にこだわる時期というのがあります。
買い物に行く時、決まった道を通らないと泣く、同じ順番に朝起きてからの行動が繰り返されないと泣くなどということです。
お子さんを実際に拝見していませんので、何とも言えませんが、上記のような時期的なものなのかもしれません。しかし、ご相談文書を拝見していて、気になることがあります。
一つは、クレーン現象。もう一つは、手の甲を相手に向ける行動(手のひらを自分の方に向けて、バイバイしたりしますか?)。さらに、活動と興味が限られた行動です。どちらも、正直申し上げて自閉症の子どもたちの行動に似ています。
下記のことをチェックしてみてください。
・お子さんと目線は合いますか。
・「~はどっち?」と聞いた時、正しい方を指差しできますか。
・言葉に、二語文がでてきましたか。
・言葉での簡単な指示に対し、行動できますか。
・物を他のものに見立ててごっこ遊びができますか。
・抱っこされることを喜びますか。
自閉症は、社会性・コニュニケーション・想像力にわたる障害と言われています。想像力の欠如があり、見立て遊びがほとんどできなく難しいようです。
こだわりの行動もこの想像力の欠如からきているともいわれています。上記に当てはまる項目があるようでしたら、一度、専門医への相談をおすすめいたします。