9浪して分かった「浪人する人、現役合格する人」のマインドの違い
恵まれない自分を言い訳にしない
現役生、浪人生問わず、受験の有利不利でよく言われるのが「環境」です。例えば、以下のようなものがあります。
・地方格差
都市部在住より受験にお金がかかる、いい塾や予備校が少ない、親や先生の意識が低い
・金銭格差
お金がないと受けられる大学が狭くなる、併願校も少なくなる、塾や予備校に通えない
・情報格差
「都市部在住」「いい学校・塾に通っている」でないと有益な情報が入ってこない
私は兵庫県のX市という地方に生まれ、偏差値40の高校の商業科に進学し、そこでいじめに遭い、ネットゲーム三昧の日々を送っていました。親戚に大卒がいなかったことや、家庭が貧しかったこともあり、進学はせず、早く働くのが親孝行だと考えていました。
そのため、現役~浪人中はさまざまなコンプレックスを抱えていました。
・大卒者が少ないので、周りが誰も応援してくれない
・お金がないから、働きながら勉強しないといけない
・受験について周りが誰も詳しくなく、正確な情報が入ってこない
まさに、大学進学の「地方格差」「金銭格差」「情報格差」のすべてにおいて下のほうにいる高校生・浪人生でした。
そんな私だからこそ断言できますが、残念ながらこれらの格差が埋まることはそうそうありません(「都市部に住む」などで、まったく埋まらないわけではないですが)。
であれば、自分に降りかかっている格差は受け入れるしかありません。
私は「努力すれば成功できる環境にいるかもしれない時点で運がいい」と思います。
スポーツで大成功を収めたり、一流大学を出て大企業の社員や国家公務員として働いたりしている人のなかには、努力で自分は成功したと思い、努力できない人や能力がない人をバカにする人がいます。それは違います。
努力できることも、努力で得られる能力も必ず環境が絡んでいると思います。恵まれていながら他者への配慮ができない人々を私は軽蔑します。
それでもやはり、「自分は親に恵まれなかった」「環境に恵まれなかった」と言っていても現状は変わらないので、情報を探し、行動を起こし、とにかく行動を起こしてあがき続けてほしいと思います。私も腹をくくって受験勉強できるようになりましたので。
まあ、そう思えるようになるまでに7年くらいかかりましたが。