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斉藤孝子先生からのアドバイス

いただいたメールにお返事をする頃には、もう新学期が始まっているかもしれません。遅くなってしまってごめんなさい。どのような決断をされたのかしら?

幼稚園と保育園の選択。それぞれメリット･デメリットがあるので悩むところですよね。

しかし、文面を拝読していると、年長の4月入園であること、一度パニック障害という嫌な思いが幼稚園にあることからお母さん自身が、保育園の方へ入園させたいという思いの方が強いのではないかしら? と思います。

また、その思いに対して、「自分を優先して逃げ道を作ってしまった」とご自分を責めていらっしゃるようですよね。ご自分を責める必要なんて、ないですよ。

下記の文章は、保育園ママでいろいろなサークルでたくさんのお母さんたちと触れ合っているお母さんの話です。すべてがそうだとは思いませんが、参考に読んで見てくださいね。

年長になれば幼稚園の輪に入るのは厳しいときもあるかと思います。市主催の講座の進行管理を1年ボランティアで務めたのですが、市報を見てそこに集まったお母さん達は、ほとんどが転勤族で、友達もいなくて孤独な時間を過ごしてきた人でした。もちろん何らかの形で社会とつながっていたかったという理由もあると思いますが。

その中ですごく明るい感じのいいお母さんが、ぼそっと「あまり人見知りしなかった自分だけれど、転勤でこちらに来て年長で幼稚園に入っても、誰もお友達ができなかった。話はしても表面だけで、すでに、もうグループができているとても入れなかった。」と涙ためて言っていたのが、とても印象的に残っています。

積極的なリーダータイプの人さえ、そう感じる空気ができてしまっている場合もあるということなんです。

子どもの環境も大事だけれど、母親の環境もすごく大事だと思います。だんだんまわりの環境にそまってしまうし、その渦中にいる時はそれ以上抜け道がないと思ってしまうこともありますよね。

保育園は、いれかわりも多いし、入る年数もそれこそ0歳からの子もいれば、3歳からの子もいて、年長の段階でも入りにくいことはないと思います。お母さん自身の居場所作りも必要ではないでしょうか。