子どもの性格は親がかける言葉で変わる

石田勝紀(教育評論家)

子どもの能力は「親の言葉」で伸びる!

子どもの能力は、一言で語ることができないぐらい多岐にわたっています。勉強ができる能力もあれば、人とうまくコミュニケーションがとれる能力もあります。芸術的能力もあれば、人とすぐに仲よくなれる能力もあります。

子どもがもっている能力を伸ばすために、注意したほうがよいと思われることは「他者との比較」です。これは本当にクセモノで、親が他の子どもと比べてばかりいる場合、子どもの能力開花はあまり期待できません。

他者との比較をすることで、親が劣等感をもち、子どものマイナス面ばかりを気にして引き上げようとして、命令形の言葉を頻発。結果として能力が花開かないことになりかねないのです。

重要な点は、子どもの能力を引き上げるというよりも、「自己肯定感を上げてあげる」ことです。そのために、子どもの長所に目を向けます。
すると、その子のもっている元来の能力が引き出されていくことになります。

子どもの自己肯定感を引き上げるために、次の10個の言葉を日常会話で使ってみてください。きっと、子どもの表情が変わることに驚くことでしょう。

【承認の言葉】「いいね」「すごいね」「さすがだね」
【感心の言葉】「なるほどね」「知らなかった」
【感謝の言葉】「ありがとう」「うれしい」「助かった」
【安心の言葉】「大丈夫」
【指摘の言葉】「○○ちゃんらしくないね」