日本の子どもはなぜ自己肯定感が低い? 原因は「親の10の言動」

宮崎直子
2023.04.03 15:48 2023.04.05 06:00

遠くを見る子ども

「自己肯定感の高い子どもに育てたい」と願い、色々な指南書を読んだものの、結局どうしたらいいのかよくわからない、という親御さんも多いのではないでしょうか?

『鋼の自己肯定感』の著者であり自らも一児の母である宮崎直子さんは、子どものために良かれと思って親がしがちな言動の中には子どもの自己肯定感を下げてしまうことが多くあると言います。

前編では、そんな「気づかないうちに子どもの自己肯定感を下げてしまう親の10の言動」について聞きました。

宮崎直子(みやざき・なおこ/ライフコーチ)
三重県生まれ。シリコンバレー郊外在住。津田塾大学英文学科卒業後、イリノイ大学で社会言語学や心理言語学を学んで修士号を取得。シリコンバレーでソフトウエア会社を起業、経営し大手コンピュータ会社に売却。稲盛和夫氏の盛和塾シリコンバレーに8年間塾生として所属し、広報を務める。アラン・コーエン氏のもとでコーチングを学び、ライフコーチに。著書に『鋼の自己肯定感』(かんき出版)がある。
宮崎直子公式サイト  http://www.naokomiyazaki.com/

日本人の自己肯定感は世界的に見ても低い

うつむく男の子

私は自己肯定感を「ありのままの自分を無条件に受け入れ愛すること」と定義しています。私自身、一児の母ですが、自分の子どもがありのままの自分を無条件に受け入れ愛し、才能を開花させ幸せな人生を送ってほしいというのが多くの親の願いだと思います。

そんな風に願っているにもかかわらず、日本人の自己肯定感は世界的に見ても低いという様々な調査結果があります。実は我々親が子どものために良かれと思って、あるいは何気なくとっている言動の中に子どもの自己肯定感を下げてしまうことが数多くあるのです。

【気づかないうちに子どもの自己肯定感を下げてしまう「親の10の言動」】

1.子どもに隠し事をする、子どもに隠し事を強要する
2.子どもの声を無視する
3.親の価値観を押し付ける
4.子どもの学びたい気持ちを超えて学ばせる
5.子どもがいらなかったことを匂わせる
6.条件付きの愛を注ぐ
7.人をジャッジする
8.人と比較する
9.目立つなと指導する
10.減点法で見る

それぞれ詳しく見ていきましょう。