子どもの能力を引き出す自己肯定感
子どもの成長に何よりも大切と言われる自己肯定感。これが高い子どもと低い子どもではどんな違いがあるのでしょうか。『「やればできるのに」を「できた!」に変えるお母さんの魔法の言葉』(東ちひろ著)からの転載でご紹介します。
※本稿は、東ちひろ著『「やればできるのに」を「できた!」に変えるお母さんの魔法の言葉』(PHP研究所)の中から、一部を抜粋・編集したものです。
東ちひろ(ひがし・ちひろ/一般社団法人子育て心理学協会 代表理事)
幼稚園・小学校教員、中学校相談員、教育委員会勤務を経て、「東ちひろマザーズセラピー」を主宰。その後「子育て心理学協会」を立ち上げ、代表理事を務める。社会人(女)・社会人(男)の二児の母。教育に携わって30年、今まで相談を受けた子ども・保護者・学校の先生の数は、2万件以上、改善率93%、学校復帰率75%。著書多数。
東ちひろホームベージ 東ちひろプログ
子どもの成長に影響する自己肯定感
自己肯定感というのは、「私は大切な存在だ」「何かができてもできなくても、私はそのままの自分で価値がある」という、自分のことを肯定的にとらえる感覚のことです。何か特別な能力があるから自信をもてる、というのとは違います。
自己肯定感の高さによって、子どもの反応がまったく違ってくると私は考えます。
自己肯定感が高い子ども
(1)「やる気」と「自信」がある子どもになる
(2)きょうだい・友だちにやさしくなれる
(3)不安感が少なく、心が安定する
(4)傷つきにくく、立ち直りが早い
(5)自分から行動できる
(6)ガマンができる
(7)いじめっ子にも、いじめられっ子にもなりにくい
自己肯定感が高い子どもは、表情が穏やかなことが多く、不平・不満、人の悪口などを口にすることも少ないものです。能力全体が底上げされているので、勉強、スポーツ、友だちづき合いなど、あれもこれもよくできます。
やる気はあるけれどガマンが足りないというように、ここはいいけれどここはよくない、というようなアンバランスさがありません。やる気も自信もありますし、きょうだいや友だちにもやさしくなれます。
自分の子も、こんな子どもになってほしいと思いませんか?