子どもの能力を引き出す自己肯定感

東ちひろ
2023.10.13 16:11 2023.02.16 17:04

自己肯定感が低い子ども

考え事をする子ども

一方、自己肯定感が低い子はどうでしょうか。

(1)「やる気」と「自信」がない子どもになる
(2)きょうだい・友だちにやさしくなれない
(3)不安感が多く、心が不安定になる
(4)傷つきやすく、立ち直りに時間がかかる
(5)自分から行動できない
(6)ガマンができない
(7)いじめっ子や、いじめられっ子になりやすい

自己肯定感が低い子どもは、「どうせできない」「弟(妹)ばっかりずるい」など、不平や不満が見え隠れする言葉が多くなってきます。また、普段の顔つきが怒り顔だったり、無表情、悲しそうな顔をしている場合は、心模様がそのまま表情に現れていると言えるでしょう。

自己肯定感は、車にとってのガソリンと同じです。子どもは、自己肯定感が高まれば、自然にやる気も自信も高まります。「うちの子は、ちっとも変わらない」と思ったときは、子どもの自己肯定感がどうなっているか、見直す時期です。

子どもの能力を引き出す自己肯定感の画像1

「やればできるのに」を「できた!」に変えるお母さんの魔法の言葉』(PHP研究所)「家庭学習」「学校生活」「生活習慣」などのジャンルにおける38の具体的なケースに沿いながら、子どもの「やればできる」を「ホントにできた!」に変える方法を、わかりやすく解説します。

東ちひろ

東ちひろ

幼稚園・小学校教員、中学校相談員、教育委員会勤務を経て、「東ちひろマザーズセラピー」を主宰。その後「子育て心理学協会」を立ち上げ、代表理事を務める。社会人(女)・社会人(男)の二児の母。教育に携わって30年、今まで相談を受けた子ども・保護者・学校の先生の数は、2万件以上、改善率93%、学校復帰率75%。著書多数。