甘えさせることは「子どもの心と脳を成長させる」こと

内田伸子
2023.04.05 11:42 2023.04.05 11:42

高い高いする親子

子どもの成長を促し、生きる力を育むには、甘えを十分に受け止めることが必要です。(取材・文:鈴木裕子)

※本稿は『PHPのびのび子育て』2014年5月号から一部抜粋・編集したものです。

内田伸子(心理学者)
筑波大学常勤監事、十文字学園女子大学理事、同大学特任教授。お茶の水女子大学名誉教授。専門は発達心理学。ベネッセ「しまじろうパペット」の考案、NHK「おかあさんといっしょ」の番組開発などにも携わる。

子どもはこんなに急成長しています!

笑う子ども

・生後10カ月「なに? なにこれ?」
お母さんへの「問い合わせ」が始まる。

・1歳「もっと言葉を覚えたい!」
舌や声帯が発達し、しゃべれるように。

・2歳「お話ししたい!」
急激に「言える言葉」が増える(語彙爆発)。

・3歳「こう思うの! だけど、言葉を持ってないの!」
自分の意思を表わす言葉が、まだ見つからない。

・4歳「はずかしい…」
周りの視線を気にして、はずかしがるように。

・5歳「こうしたい! でも、できないの!」
他人の気持ちを優先する意思が芽生える。