子どもの自己肯定感を高めるために「親ができる7つのこと」

宮崎直子
2023.04.03 09:42 2023.04.06 11:50

1.自分の自己肯定感を上げて高いまま保つ

親子

親は子どもの鏡。自分自身の自己肯定感が低いままで、自己肯定感が高い子どもを育てるのは至難の技です。遠回りのように見えますが、まず親が自分自身の自己肯定感を高めて、高いままで保つことが、自己肯定感が高い子どもを育てる一番の近道です。

「ありのままの自分を無条件に受け入れ愛すること」というのが私の自己肯定感の定義ですが、実は誰でもいつからでも決意さえすれば自己肯定感を高めることが可能です。

拙著『鋼の自己肯定感』でそのための方法を言葉のワーク、思考のワーク、行動のワークに分けて詳しく説明していますが、要は過去に何があっても、今どんな状態でも、未来に何が起ころうと自分に100%寄り添うと決めることです。

2.セルフケアをする

親友だったらどんな言葉をかけてくれる?

私は、自己肯定感とは自分を世界一の親友にすることだともお伝えしています。もし自分が自分の親友だったらどんな言葉をかけてくれるか、何をしてくれるかと想像して、それを自分自身で行うのです。

たとえば失敗続きのとき、親友なら「また失敗して!」などと追い討ちをかけるようなことは言わないはずです。「大丈夫だよ。まずはゆっくりお茶でも飲もう。

しっかり睡眠をとって、フレッシュな気持ちになれば、明日はきっと上手くいくから」などと声をかけてくれるはずです。これを常に自分に対して行うのです。セルフケアをすることは決して贅沢なことではなく、親自身が自己肯定感を高く保つために必須です。

3.親自身がやりたいことをし、自己実現して幸せに暮らす

肩車をする親子

「私はいいの。私の分あなたは幸せになって」というスタンスでは子どもの自己肯定感は育ちません。間違っても子どもを自分の敗者復活戦に使ってはいけません。

自分が大学に行きたかったのに行けなかったのなら、子どもに高学歴になってもらうことでその悔しさを晴らそうとしてはいけません。今からでも遅くありません。自分が大学に行けばいいのです。

あなたの子どもはあなたとは別の人格を持った一人の人間。あなたがしたかったことを子どももしたいとは限らないのです。

あなたの無念を子どもで晴らそうとするのは、子どもにとっては大きな迷惑です。親自身が幸せに自己実現している姿を見せることで、子どもは人間の可能性や人生の素晴らしさを間近で感じることができます。