子どもは短気・ジコチューであたりまえ…親のイライラが消える考え方
◆子どもの「いいところ」を見よう
誰でも、子どもの「できていないなあ」と思うところには、つい目がいってしまうものです。しかも、日本は謙遜の文化の国でもあり、子どもに限らず、相手をほめることが少ないように思います。
でも、「○○しちゃダメ!」「何度言ったらわかるの!」とたくさん叱るのではなく、逆に、いいところを見つけてほめていくと、いいところが増えていく。これは「肯定的注目」と言われるものです。
もちろん、してはいけないことは「やめなさい」と短くきっぱりと伝えることも大切ですが、助かったこと、よかったことは、「○○君がお皿を運んでくれて助かった」など、言葉にして伝えましょう。
◆どうしても困ったときは?
「○○に行くから靴を履きなさい」と言って「ヤダ!」と言われたりすると、イライラしますね。子どもにとっては「指示」だからイヤなのでしょう。
人間には選択欲求というものがあるので、うまく利用します。「○○に行くよ。どっちの靴を履く?」と選ばせると「赤い靴!」などと選んでしまうものです。選択肢にすると、子どもが主導権をもつことになるわけです。
また、先の見通しを伝えるのも有効です。「おもちゃを片づけなさい」と急に言われても、子どもは「もうちょっとで完成するところだったのに」という気持ちもあるでしょう。「時計の長い針がここを指したら、片づけようね」と事前に声をかけておくと心構えができるでしょう。
◆違いをおもしろがるために
子どもだけではなく、パートナーだって、自分とは違う人間です。だからこそ、それぞれが違った考えや、いろいろな気持ちをもっています。
そこを「そんな考えは理解できない!」などと頭ごなしに否定せずに、「へーえ、そんなふうに思うのか」「こんな反応をするんだ」と、自分との違いを楽しんだり、おもしろがったりしてみましょう。
そのためには、あらかじめ自分の気持ちに余裕をもたせておくことが大切です。自分自身がいつもいっぱいいっぱいでは、違いを受けとめたり、楽しんだりすることができません。
親自身が、「本当は働きたいけれど、子どものためだから」と仕事をあきらめたり、家事や子育てを自分1人で頑張ってしまったりして、自分の心に蓋をしてしまうと、ストレスがだんだん積み重なって、ついには爆発してしまいます。
夫婦で、そして家族でコミュニケーションをとりながら、お互いを応援し合える関係を作っていきましょう。